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スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典 第69回

両面使えるスマホ「YotaPhone」が挑む三度目の世界展開

2017年12月17日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ゆうこば

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 表だけではなく裏面も使える、そんな「両面スマホ」にこだわった製品を送り続けているのがYota Devicesです。ロシアで生まれたニッチなモデルながらも、中国パワーを取り入れこれからの飛躍が期待されています。

世界をあっと驚かせた2画面スマートフォンの誕生

 Yota Devicesの親会社、Yotaは元々ロシアの通信キャリアでした。WiMAX方式で2009年に市場に参入し、地上回線インフラの整備が整っていない同国で高速なモバイルブロードバンドサービスの提供を始めたのです。その後WiMAXの衰退にともない、同社はLTE方式に切り替え引き続きサービスを展開しています。

 Yota DevicesはYotaへWiMAXモデムを供給する目的でつくられ、2011年にはUSB接続のドングルタイプのWiMAX端末の販売を開始しました。WiMAXは3G(W-CDMA)よりも高速でしたが、端末の種類はわずかでありユーザー数を増やすためには自ら端末提供を行なう必要もあったのです。

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