表だけではなく裏面も使える、そんな「両面スマホ」にこだわった製品を送り続けているのがYota Devicesです。ロシアで生まれたニッチなモデルながらも、中国パワーを取り入れこれからの飛躍が期待されています。
世界をあっと驚かせた2画面スマートフォンの誕生
Yota Devicesの親会社、Yotaは元々ロシアの通信キャリアでした。WiMAX方式で2009年に市場に参入し、地上回線インフラの整備が整っていない同国で高速なモバイルブロードバンドサービスの提供を始めたのです。その後WiMAXの衰退にともない、同社はLTE方式に切り替え引き続きサービスを展開しています。
Yota DevicesはYotaへWiMAXモデムを供給する目的でつくられ、2011年にはUSB接続のドングルタイプのWiMAX端末の販売を開始しました。WiMAXは3G(W-CDMA)よりも高速でしたが、端末の種類はわずかでありユーザー数を増やすためには自ら端末提供を行なう必要もあったのです。
この連載の記事
- 第129回 マイクロソフトと喧嘩別れか イギリスのスマホメーカー・Sendoの歴史
- 第128回 韓国スマホ市場でたった2年だけ圧倒的な人気を博した「LUNA」
- 第127回 ウォークマンと肩を並べた音楽プレーヤーIriverはかつてスマホも作っていた
- 第126回 実は日本ブランド・パイオニアのスマホが中国で脚光を浴びていた
- 第125回 LGのスマホ事業はどうなる? 5G対応モデルでライバルたちを追い抜けるか
- 第124回 ポルトガルの特産品コルクを使ったぬくもりあふれるスマートフォン・IKI Mobile
- 第123回 世界初の折れ曲がるスマホ「FlexPai」はこうして生まれた
- 第122回 カメラ機能無しスマホで地位を確立したシンガポール・iNO mobile
- 第121回 世界最強の強度を誇るスマホは中国で生まれた BlackViewの一貫した製品展開
- 第120回 表も裏側もスマートフォン 両面端末に夢を託したメーカー・Siswoo
- この連載の一覧へ