スピンオフ作品と考えれば満足
任天堂は11月21日、スマートフォン向けアプリ「どうぶつの森 ポケットキャンプ」(以下、ポケ森)をApp StoreとGoogle Playでリリースしました。
筆者も配信日にダウンロードし、のんびりと遊んでいます。キャンパーのレベルは40になりました。ほしい家具目当てに特定のどうぶつを露骨に優遇する、「いつもは釣れるくせにどうして必要なときに出てこない!」とイエローパーチやヒラメなどに説教する、フレンドの存在価値をバザーの品揃えで判断する……といったことをなるべく控えつつ、大自然のスローライフを楽しんでいます。
ところで、ゲーム自体についての評価は、賛否両論のようです。これまでの「どうぶつの森」シリーズに比べると自由度が低いという指摘に関しては、とはいえスマホなのだからそういうものではないかな、とは思います。
確かに、プレイヤーが自由に遊べるのは家具をそろえてレイアウトする「もようがえ」だけで、ほかは基本的に“おつかい”であるという否定的な意見には、頷けるところもある。本家よりできることが少ないといわれれば、その通りでしょう。
しかし、たとえば同じ任天堂のスマホゲーム「スーパーマリオ ラン」に対して、「マリオなのに左に動けないのは自由度が低い」と言ったとしたら、少し見当違いでしょう。あれはマリオをテーマにした、番外的な作品といえます。
それと同じで、ポケ森はどうぶつの森の世界をスマホゲームに落とし込んだものと考えれば、それほど不満はありません。どちらかといえばニンテンドー3DSの「どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー」のようなスピンオフ作品としての性質が強い。
Image from Amazon.co.jp |
どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー - 3DS |
あちらはホームデザイナーとして、どうぶつたちに家のコーディネートを提案する外伝的作品でしたが、今度はキャンプ場が舞台になったと思えば、しっくりくるのではないでしょうか。
マリオの場合、配管工なのにも関わらず、テニスをするわ、ゴルフをするわ、医者になるわ、レーサーになるわ、RPGもやるわで、スマホゲームになっても「こんなマリオもあるんだ!」と考えやすい。ただ、どうぶつの森は「ハッピーホーム〜」以外のスピンオフはあまり目立たなかったので、ナンバリングタイトル的な存在だと思ってプレイすると、戸惑う人も多かったのかもしれません。
というわけで、筆者はポケ森に対しても「これはこれで満足」ぐらいに考えているのですが、どうしても残念なことが1つあります。