HTCは12月1日、都内にてファンミーティングを開催。U11シリーズのデザインについての説明や、Y!mobileから発表されたばかりの「Android One X2」と、11月初旬に海外で発表されたグローバルモデル「HTC U11+」のタッチ&トライが行なわれた。
イベントはHTC 代表取締役社長 児島全克氏のスピーチからスタート。「HTCは今年いろいろなニュースがあった。とくに皆さんが関心があるのはGoogleによる一部事業の買収だと思う」と気になるトピックについて言及し「GoogleがPixelを作るために欲しいと言われた。自分も業界では経験が長いが珍しい協業で、Pixelを作っていた部門は協業後もHTCの社内で仕事をしていて、今後も協業して作っていく」と説明。Googleによる買収はあったものの、基本的にはHTC内で開発などを進めていくのは変わらないようだ。
また、Twitterのフォロワーが2万人に達したら「HTC U11」のSIMフリー版/ソーラーレッドを販売&プレゼントするキャンペーンも無事達成。児島社長は「本当はクリスマスぐらいまでかかると思ったが、思ったよりも早く達成できた」とのこと。引き続きキャンペーンは続け、フォロワー数がさらに増えればプレゼントする台数も増やすアナウンスもされた。
ただし「HTC U11」のSIMフリー版/ソーラレッドの発売時期や価格は未定。カラーはグローバル版と同じになるが、スペックはキャリア版に準じたものになるとのことで、おサイフケータイなど国内向けのサービス搭載も検討しているとのこと。
続いてHTCのマーケティング担当シニアマネージャー 西村啓太氏からタッチ&トライで展示されている「Android One X2」と「HTC U11+」についての解説が行なわれた。両モデルの元となっており、SIMフリー版の発売も決定した「HTC U11」は、HTCの20周年を記念したモデルで、「Android One X2とHTC U11+には、そのDNAが受け継がれている」とのこと。Android One X2は端末を握ることでアクションが呼び出せる「Edge Sense」を継承しており、さらに「日本向けに穴がない」仕上がりになっているとのこと。
さらにHTC U11+はEdge Senseが進化しており、軽く握ると「エッジランチャー」が起動。アプリの起動を片手で手軽にできるようになっている。また、背面のガラスは本体内が透けて見える半透明のトランスルーセントブラックもラインアップ。本体背面に配置されたアンテナが見えるデザインになっている。
HTC U11シリーズのデザインについて、台湾の本社からデザイン部門アソシエイトバイスプレジデント ジョンソン・チャン氏が登壇。製品化されたものだけでなく、ボツになったデザインも多数持ち込んで、HTCが背面ガラスのデザインに苦労と工夫を重ねて作り上げたかを説明した。
チャン氏によると、HTC U11シリーズのコンセプトは「本物のガラスの感触と光の反射で金属と融合したようなデザイン」とし、「スマートフォンは人が使うものなので、感情移入ができるような製品を目指して設計している」とのこと。技術の追求も大事だが、人間工学に基づいた設計でなければダメと、HTCのスマートフォンに対する考えを説明した。
登壇者によるスピーチのあとは、参加したユーザーによるタッチ&トライと、次世代モデルについての要望を募集。ユーザーからは「ペン入力」や「PCモード」といったほかのメーカーのフラッグシップモデルが搭載している機能のほか「同じガラスを使った背面ケース」や「指紋が目立たない、できれば指紋が消えてしまうくらいのガラス」と、背面ガラスデザインをさらに進化させたものが欲しいという声が上がっていた。
最後に児島社長は「今後も定期的にこういったファンミーティングやイベントを企画したい」と語っており、HTCファンの活動に感謝を述べると共に、今後のサポートに期待していた。