11月にインテルが販売開始したデスクトップPC向け第8世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Coffee Lake-S)が好調だ。同社のメインストリームCPUとして約11年ぶりに物理コアが増加したことで、旧世代のCPUから大きくパフォーマンスがアップしていることが人気の理由だろう。
このCoffee Lake-Sを使うためには、新しいZ370チップセットを搭載したマザーボードが必要になる。このタイミングで自作するなら、CPUだけでなく、周辺パーツも最新にすると、より幸せになれるだろう。ここ1~2年はストレージや外部インターフェースなど足回りの進化も著しく、数年前のシステムからの乗り換えならば、CPUはもちろん、プラットフォーム全体レベルでの進化を実感できるはずだ。
MSIのゲーミングマザーボード「Z370 GAMING PRO CARBON」は、そうした最新ならではの進化を実感できる製品だ。高負荷運用時も安心できる高品質設計、最新の基本装備に加えて、高性能パーツをフルに発揮できる独自装備を搭載。さらに、洗練されたデザイン、RGB LED演出といったトレンドも盛り込んでミドルレンジの価格帯でまとめた間違いのない1枚となっている。その魅力をこれからじっくりみていこう。
「Z370 GAMING PRO CARBON」のスペック表 | |
---|---|
フォームファクター | ATX |
チップセット | Intel Z370 Express |
メモリー | DDR4-4000+(OC)対応×4 |
拡張スロット | PCI Express (Gen3) x16×2(x16、x8/x8で動作)、PCI Express (Gen3) x4(x16形状)×1、PCI Express (Gen3) x1×3 |
ストレージ | M.2×1(PCI Express Gen3 x4/Serial ATA 6Gb/s)、M.2×1 (PCI Express Gen3 x4)、SATA 6Gb/s×6 |
インターフェース | USB 3.1 Gen.2(Type-C)×1、USB 3.1 Gen.2(Type-A)×1、USB 3.1 Gen.1×8(背面4、ヘッダピン4)、USB 2.0×6(背面2、ヘッダピン4)、DisplayPort ×1、HDMI×1、PS/2×1 |
ネットワーク | 有線LAN(Intel I219-V) |
サウンド | 7.1ch HD Audio(Realtek ALC1220、Audio Boost 4) |
洗練されたビジュアル、魅惑のRGB LED演出
Z370 GAMING PRO CARBONの大きな魅力の1つがビジュアル面だ。ブラックを基調にシルバーをアクセントカラーに加えたシンプルな配色で、トレードマークのカーボン柄を嫌味なくあしらっており、洗練された雰囲気に仕上げている。
カラーリングがシンプルなため、RGB LED演出も映える。標準では、IOカバー、チップセットヒートシンク、オーディオ分離ラインの裏、基板右端裏と4箇所にRGB LEDを実装。発光パターンやカラーは付属の「Mystic Light APP」ツールでコントロール可能だ。ツールはWindows用だけでなくAndroid用スマホアプリも用意されており、スマホからも発光パターンを指定できるのが他社とひと味違うところとなっている。
外部LED端子は、メジャーな5050用端子を2基のほか、アドレス指定により凝った発光ができるWS2812B対応端子とCorsairデバイス専用を1基ずつ装備し、LEDテープや他の周辺機器を同様に制御できる。