ソニーが10月7日に発売を予定しているICレコーダー「ICD-TX800」(予想実売価格 2万2000円前後)は、一見するとICレコーダーとは思えない外観が特徴だ。
幅と高さは38mm、奥行きは13.7mmという超コンパクトボディーは驚きだが、本製品の最大の魅力は操作のシンプルさである。
通常、ICレコーダーというと、その多くは操作ボタンやスイッチがいたるところにあり、音質設定や録音設定など、操作が複雑である。
ICD-TX800は本体とリモコンの2つで構成されているが、本体のほうは「STOP」「REC」の2つのボタンと、電源オン/オフとHOLDを行なうスイッチしかない。
つまり、電源を入れ、録音をし、停止する。本体だけではそれ以外のことは一切できないという究極のシンプルさである。
設定は本体のディスプレーを見ながらリモコンを使うか、専用のスマホアプリから行なうことになるが、この設定の充実度は通常のICレコーダーと同様だ。
録音モードはMP3(192kbpsまで)とリニアPCM(44.1kHz/16bit)が選択でき、マイク感度や録音フィルター(ノイズカットやローカット)、録音環境が選択可能。録音環境は会議や講演、ボイスメモのほかに「ポケット」という項目も選択可能で、文字通りポケットに入れたままでも高音質な録音が可能だ。
ただし、本体のディスプレーは3行しか表示できないし、リモコンのボタンも結構小さいので設定操作は窮屈な感じがする。そこが気になるのであればスマホアプリ「REC Remote」を使えばいい。