ローランドは9月9日、1980年代を代表する同社初のフルデジタル・シンセサイザー「D-50」を再現した卓上型のリニア・シンセサイザー「D-05」を発表した。9月29日から発売で、価格は5万円前後。
コンパクトなボディーながら本格サウンドを搭載するという「Roland Boutique(ローランド・ブティーク)シリーズ」の新モデルとなる本製品は、オリジナルのD-50サウンドとデザインを継承しつつ、A4ファイル半分の小型化サイズを実現したとうたう。
1987年に発売されたオリジナルのD-50は、デジタル波形(PCM)とアナログ波形を合成できるLA方式のデジタル・シンセサイザーで、独自技術「DCB(Digital Circuit Behavior)テクノロジー」により、そのデジタル・シンセサイザー特有の振る舞いを忠実に再現したとしている。
またUSBオーディオやMIDI対応など、現代の音楽制作には欠かせないさまざまな機能も新たに搭載したとのことで、ほかのRoland Boutiqueシリーズ同様、電池駆動への対応や、小型スピーカーを内蔵する。
同時発音数は16音、最大64ステップのポリフォニック・シーケンサーや、自動で分散和音を演奏するアルペジエーターを搭載する。また、テンポやパッチの記録に、ゲート・タイムやシャッフルの編集も可能。本体サイズは幅300×奥行き128×高さ46mm、重量はおよそ900g。