Apple Watchをし始めて1ヶ月がたちました。デスクで原稿を書いている時も、左腕には腕時計を装着しています。
この原稿を書いているのは、メモリアルデーで祝日となる月曜日の16:50。午後になって2本目の原稿で、座り続けて原稿を書いていた筆者に、Apple Watchは「スタンドの時間です」と知らせてくれました。
いそいそと立ち上がって、コーヒーを淹れがてら、10分間のブレイク。すると、スタンドの円グラフは12分の1の角度だけ伸び、毎時間立ち上がったことを褒める通知を送ってきます。休憩して褒められる、というのはなんだか不思議な気分ですね。
以前はデスクにいてもiPhoneの画面が常に気になっていましたが、iPhoneを握っていない時間、iPhoneをポケットに入れていない時間が本当に増えました。もちろんiPhoneがなければApple Watchの大半の役割は期待できないため、身近になければなりません。
ただ、iPhoneがすべてではない、という至極当たり前なことに気づかせてくれる、目を覚ましてくれる、そんな役割もあるのかな、と思いました。
文字盤は、これという決め手がない
Apple Watchには、カスタマイズ可能な文字盤が用意されています。いくつかのスタイルのアナログ時計、暦を意識したシリーズ、ミッキーマウスの腕が針になっているアナログ時計などがあります。朝、好きな文字盤を選んで過ごす事もできるわけです。
また時計にはいくつかの「モジュール」を配置することができます。
アラームやタイマー、日付といった時計の機能のほかに、次のスケジュール、天気、日の出日の入り、月の満ち欠け、世界時計、株価、アクティビティなど、Apple Watchに元々ある機能を配置し、文字盤を表示させたときにすぐに確認でき、タップすればその機能が起動するショートカットになります。
同じ文字盤でも、モジュールのカスタマイズごとに複数保存しておくことができます。
初期状態では9種類の文字盤が用意されており、モジュールや色などのカスタマイズが可能です。ただ、これだけ自由にカスタマイズできるからでしょうか、正直、今現在用意されている文字盤はどれも飽きてしまいました。
変更できない文字盤を選ぶ、今までの腕時計
筆者が持っているアナログ時計に、ドイツのパイロットが立ち上げた新興時計ブランド、Sinn(ジン)の時計があります。
その中でもU1は、ドイツ最新鋭の潜水艦Uボート・スチールを使い、そこまでゴツくはないものの1000メートルまで潜れるのがウリです。機能やストーリー面もさることながら、シンプルなアナログ時計に、スクエアで赤いアクセントがある針が気に入っています。
同じメーカーの中でも数々のスタイルの針が用意されていて、白いもの、黒いもの、アクセントカラーが配されているものなど多彩です。その中から1本を選んで楽しんでいます。毎朝文字盤を選ぶApple Watchとは、少し楽しみ方が異なります。
カスタマイズできるのであれば、完璧に好みを追究できるカスタマイズ性を備えて欲しい、というのが、1ヵ月使っての要望です。
クロノグラフは文字盤を黒から群青、白へと変更でき、白い文字盤も気に入っています。ただ、針はいわゆる「ペンシル針」以外は選べません。
しかし時計の針にも、「バー針」(四角い針)、「リーフ針」(葉のような形状)、「ドルフィン針」(万年筆のように尖った針)などの形があり、ブランドの名を冠した「プレゲ針」のようなものまであります。
もちろん、Apple Watchは腕時計ながら、過去の腕時計の歴史にとらわれすぎる必要はありません。とはいえ、高精細なRetinaディスプレイでアナログ時計を再現してしまったのなら、もう少しカスタマイズでこだわりを見せた方が良いのではないか、と思いました。
(次ページでは、「ケースのバリエーションも、増えると良いですね」)
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