格安SIMと呼ばれるMVNOと契約し、月額のスマホ利用料を抑える人が増えてきた。以前はデジタルに詳しいユーザーが主流だったが、今ではさまざまなサービスが登場し、一般ユーザーも利用し始めている。そこで、今回は2台目のスマホを格安SIMで運用する方法を紹介する。
スマホの利用料が月額600円程度に抑えられる?
筆者が契約しているスマホの場合、大手キャリアなら月額7000円弱かかっている。基本的なコースとパケット定額に加えて、端末の分割代金となるとこのくらいいってしまうのだ。しかし、MVNO(仮想移動体通信事業者)というサービスを利用すると、このコストを抑えることができる。MVNO事業者はドコモやソフトバンクから回線をレンタルし、薄い利幅でユーザーに提供するのが特徴。そのため、大手キャリアよりも安く提供できるうえ、さまざまなバリエーションのプランが用意されているのだ。
格安SIMを扱っている事業者は多く、サービス内容は頻繁にアップデートされている。契約する際は最新情報をじっくりと吟味する必要がある。メイン端末で不都合なく利用したいなら、MNPに対応する音声通話も可能なプランを選ぼう。さらに75Mbps以上の高速通信に対応し、1か月に通信できる容量が5GB以上だと安心だ。このようなフルスペックだと月額2500円前後になり、大手キャリアの半額以下になる。
しかし格安SIMの魅力は、何らかのスペックを抑えて、価格も安くしているプランにある。例えば、通信できる容量が少なくなれば月額2000円を切るプランがある。逆に通信量に制限がなく、通信速度が250kbps前後に絞られているプランもある。音声通話機能を搭載しないプランだと、さらに安くなる。電話はメイン端末で行ない、2台目はデータ通信をメインにするなら見逃せないポイントだ。もちろん、データ専用SIMでもSkypeなどのアプリを入れて、IP電話サービスを利用することは可能だ。例えば、低速通信で通信量制限なしのデータ専用SIMは500円/月から選べる。圧倒的なコストパフォーマンスで、2台目スマホにぴったり。
筆者は、いろんなスマホを使うのが仕事なので、複数のSIMを常に契約している。メイン端末のキャリアはソフトバンクだが、それ以外のSIMを選ぶ際の条件は、「なるべく安いこと」と「SMS」が使えることだった。サブ端末は移動中に使うことはほとんどないので、通信量は気にならないし、音声通話も特に必要ない。とは言え、万一の時に備え、高速通信に対応している方が心強い。
SMSは外せなかった理由は2つ。さまざまなサービスを利用するが、その際SMSに認証番号が届くことが多いのだ。2つ目が「セルスタンバイ」問題。一部のスマホでは、データ専用SIMだと電波を探し続けることでバッテリー消費が激しくなってしまうというものだ。この条件でいい感じだったのが、DMM mobileの「データSIMプラン 1GB」。通信容量は1GBだが、SMS付で月額874円で済む。
手続きは簡単。DMM mobileのウェブサイトから申し込むだけ。5営業日でSIMが届く。
(次ページでは、「初回接続時に新規APNの設定が必要」)
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