世界初の「ダイナミックBAドライバー」を搭載したカナル型イヤフォン「OPUS1」が発表されました。開発は韓国のWavelet Design、国内販売はzionoteで、販売価格は直販で3万2184円。
ダイナミックBAドライバーは、最近の主流である、バランスド・アーマチュア型とダイナミック型のマルチ構成ではなく、新しく開発された単体のドライバーの名称です。もちろん、それを搭載した製品もこれが初めて。
この製品を開発したWavelet Designは、これまで他ブランドの製品開発を行なってきたということで、OPUS1が自社ブランドとしては初の製品となるそうです。「作品番号1番」という命名にも、その気合の入りようがうかがえます。組み立てはすべて手作業で、1ヵ月で200台が限界というプレミア感たっぷりの製品ですが、マニア向けの製品としては決して高いとは言えない販売価格も魅力です。
開発会社が自社ブランドで展開を図った初期の製品には、今までにもかなりいい物がありました。果たしてOPUS1はどうでしょうか。
ムービングコイルとBAのハイブリッドとは?
新型ドライバーの構造については「ムービングコイルとBAのハイブリッド方式」というメーカー側の説明と共に、資料として公表された画像があるのみで、それ以上の詳細は未確認です。
メーカー側では、このドライバーの利点として「分割振動が発生するビニールやPE素材の振動板を使ったダイナミック型と比べ、広い周波数帯域の振動で有利で、これまでのBAユニットと比べて安定した振動が可能」と説明しています。
ただ、このドライバー固有の性格が、ほかと比べて実際にどうなのかについては、ダイナミックBAドライバーを搭載した製品がOPUS1だけなので、今のところなんとも言えません。
手元に届いたOPUS1の現物をバラバラにして調べたいところですが、残念ながら貸出機のため、使用感や音質のみのレポートしかできないのが残念です。
(次ページでは、「装着感は?」)