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レノボが2014年度の業績を発表、売上は前年比20%増の5.6兆円

2015年05月22日 16時26分更新

文● 小林/ASCII.jp

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 レノボは5月21日、香港で2014年度の業績について発表した。

 売上高は、過去最高の年間463億ドル(約5.6兆円、前年比20%増)、パソコンの出荷台数は過去最高の年間約6000万台規模となり、8四半期連続で世界シェアトップ。市場シェアも過去最高となった。

 パソコン事業は直近で、同社の売り上げの6割以上を占めるが、約1/4をモバイル関連事業、約1割をエンタープライズ事業が担う形となっており、パソコン事業(PCG)だけで8割超の売上を出していた昨年度に比べて、多角的に事業を展開できているとした。年間の出荷台数ではモトローラ・モビリティからの事業継承もあった、スマートフォンは世界シェア3位の約7600万台、タブレットは約1200万台、IBMから買収したx86サーバー事業を含む、サーバーは世界シェア3位の約60万台となっている。

 ちなみに、直近の2014年第4四半期の数字では、パソコンとウィンドウズタブレットのシェアは約2割を占めている。モトローラの買収を果たした第2四半期以降は、中国向けだけでなく世界向けのスマートフォン出荷も増え、前年比450%増となる、約3100台を中国以外の国々に出荷した。Androidタブレットの出荷台数に関しても、前年比26%増で市場シェアは5.1%を占める。

 また、直近四半期の数字ではモトローラブランドだけを見た場合でも前年比23.6%増の780万台を出荷、18億ドル(約2173億円)の売上を獲得。買収後4~6四半期で黒字化するという目標に向かって順調に推移しているとした。

 直近四半期の成果を地域別で見ると、中国市場の成長は横ばい。アジア太平洋地域の総売り上げは17億ドル(約2052億円)と全体の15%を占有。スマートフォンが好調だという。ヨーロッパ/中東/アフリカ地域が30億ドル(約3621億円)で26%、アメリカ地域で36億ドル(約4346億円)で32%を占め、北米・ヨーロッパを中心に業績が好調に転じた。

 なお、2014年度の税引前利益は、買収関連費用1億6800万ドル(約203億円)を控除する前で、前年同期比12%増の11億4000万ドル(約1377億円)。営業利益は前年同期比5%増の11億ドル(約1329億円)となったという。

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