Canonicalは5月17日、中国MeizuがUbuntuスマートフォン「Ubuntu MX4」を発表、中国で開発者向けに提供を開始したことを明らかにした。Ubuntuスマートフォンは欧州でスペインBQにより販売されており、Meizuの販売により2機種目登場となる。
Meizuは中国でAndroidスマートフォンを製造するベンダー。Ubuntu MX4のオリジナルである「Meizu MX4」は2014年秋に発売された同社のハイエンド機種で、画面サイズは5.36型、同社のカスタマイズAndroid「Flyme 4.0」を搭載する。
プロセッサはMediaTekのLTE対応オクタコアSoC「MediaTek 6595」を搭載、メモリーは2GB、カメラはメインが2070万画素、サブが200万画素などのスペックを持つ。価格は1799人民元(約3万5000円)からで、MeizuのWebサイトで直販される。色はグレー、白、黒、ゴールドの4色展開で、ストレージは16GB、32GB、64GBの3種類がある。
Meizuは開発者向けとして中国国内での提供を開始、今後欧州でも発売するとのことだ。MeizuとCanonicalはこの間、Ubuntuエコシステムを開拓し、その後の中国版のローンチに持っていく狙いのようだ。
Canonicalは中国の大手キャリアChina Mobileと共同で中国で開発者向けプログラム「China Mobile Ubuntu Developer Contest」を開催しており、Meizuの開発者向けUbuntu MX4はこれにタイミングを合わせたものとなる。
Canonicalによると、中国で人気の検索サービスBaidu、ソーシャルサービスWeiboなど、すでに中国ユーザー向けの「Scope」などのアプリが開発されているとのことだ。また、Taobao、QQなどがWebアプリを提供しており、すぐに利用できるという。
Canonicalのスマートフォン第1弾となるBQは、当初期間限定でWeb直販を行なうフラッシュセール手法で提供されていたが、4月に一般発売に切り替えている。