三井住友建設は5月18日、水上設置用型の太陽光発電フローシステムを開発したと発表した。
再生可能エネルギー固定価格買い取り制度により太陽光発電に適した立地の価格が上がるなどして、太陽光発電が真に発電コストで事業として成立する場所は少なくなっている。ダムや貯水池などの水面は全国各地に存在し、水上であれば日射を遮る障害物が少なく、また太陽光パネルを冷却できることから陸上よりも高い発電効果が期待できる。
三井住友建設ではこれまで複数の水上太陽光発電を施工・検証・管理してきた経験を活かし、独自のフロートシステムを開発した。コストを抑えるために部品点数を極限まで減らし、フロートと連結板、緊結バンドという構成。フロートは損傷した場合でも浮力を維持する発泡材を充填。太陽光パネルは多くのメーカーに対応できる(対応サイズ:幅1500~1700×奥行き980~1000×高さ35~50mm)。
水上設置太陽光発電は売電用以外にもダム設備や公園の自家消費用・災害時用といった用途が見込まれており、三井住友建設では普及を目指して各種用途へ販売、システム提供を行うとしている。