【au2015夏スマホ】isai/HTC J/Xperia揃い踏み! AQUOSに超タフスマホも 第13回
VoLTEに対応したスマホガラケー「AQUOS K」 端末と料金をチェック!
2015年05月17日 12時00分更新
Androidベースのフィーチャーフォン(ガラケー)として話題を呼んだau「AQUOS K」。前モデルの発売から3ヵ月で、新モデル「AQUOS K SHF32」が発表された。VoLTEに対応したこの次世代ケータイについて、新たに発表された料金プランも含めて、詳しく見ていく。
ガラケーの操作感とスマホの性能を併せ持つ!
ここにVoLTEの高音質通話がプラスされた新AQUOS K
ガラケーがAndroidベースになったことでのメリットは、前モデルのレビュー記事で詳しく解説しているが(関連記事)、現代のAndroidスマホの高性能なプラットフォームを利用することで、ガラケーの操作性はそのままでありながら、ウェブ閲覧の快適さ、LTEなど最新ネットワークへの対応といった、スマホ並みの性能を実現した点にある。
AQUOS Kでは、EZwebやEZアプリなど既存のガラケー世界のサービスは利用できない。しかし、これらは明らかに縮小傾向にある。逆に増える一方の各種スマホ用ウェブサービスが、高い処理性能とLTEの高速データ通信のおかげで快適に利用できる。またテザリング機能にも対応しており、タブレットとの2台持ちという使い方も可能だ。
AQUOS Kはスマホ並みの性能を実現しているという部分で、ドコモから発表されたスマホベースのガラケーとも方向性が異なるように見える(関連記事)。ドコモの製品は、通信は3Gのみ(LTE非対応)、無線LAN/おサイフケータイ/テザリング機能にも非対応とベーシックに通話とメール(とLINE)を中心に利用するユーザー向けと言える。
さて、SHF32の新機能だが、VoLTEに対応したという点に尽きる。auの3Gによる音声通話は、他キャリアと比べても音質的に厳しい評価を受けてきたが、LTEの高速データ通信上で音声通話を実現するVoLTEにより、大幅な高音質化が期待できる。その点だけでも、通話機能を重視するユーザーにとっては選ぶ理由になるかもしれない。
なお、カラバリはアンバー、クリアホワイト、ボルドーの3色。前モデルは背面に網目風の模様があったが、比較的高年齢層に受け入れられたとのことで、よりシックなデザインに変更されている。
3Gケータイライクな料金プランを用意
ガラケーユーザーからの移行が始まる?
ガラケーユーザーがAQUOS Kを選びにくい要素となっていたのが料金プランだ。キャンペーンによる割引こそあったが、ベースはLTEスマホ向けのもので、3Gケータイ用プランとのギャップが大きかった。
そこで、本命(?)のSHF32のリリースと同時に新料金プランを発表している。具体的には以下のとおり。
プラン(料金はすべて税抜) | ISP | データ定額 | 合計 |
---|---|---|---|
VKプラン (1~21時au宛定額) |
LTE NET | ダブル定額(VK) | 1798~5498円 |
998円 | 300円 | 500円(10MBまで) ~4200円(約190MB以上) |
|
VKプランS (1100円分の無料通話込) |
1798~5498円 | ||
998円 | |||
VKプランM (2600円分の無料通話込) |
2420~6120円 | ||
1620円 | |||
電話カケ放題プラン(VK) (国内音声定額) |
3000~6700円 | ||
データ定額2/3など | 6000円、 6700円など※ |
||
2200円 | 3500円/4200円など |
※:auスマートバリューを適用可能
通話料が従量制のタイプは「VKプラン」「VKプランS」「VKプランM」の3つ。「VKプラン」(月998円、以下すべて税抜)は1~21時までのau宛通話が定額、「VKプランS」(月998円)「VKプランM」(月1620円)はそれぞれ月1100円分、月2600円分の無料通話が付く。それ以外の通話料はすべて20円/30秒。一方、国内通話定額の「電話カケ放題プラン(VK)」は月2200円。
データ通信は「電話カケ放題プラン(VK)」には、LTEスマホと同じデータ定額も選べるが、人気になりそうなのは2段階制の「ダブル定額(VK)」だろう。こちらは月500~4200円で、通信量の上限は月2GBである。
「ダブル定額(VK)」の注目点はパケット単価が安価なこと。3Gケータイ時代の2段階定額は1KBあたり0.8円が他キャリアを含め一般的だったので、数MB使うだけで上限に達した。一方、「ダブル定額(VK)」は下限の月500円は10MBまでで、それ以降も0.02円に抑えられているため、上限の月4200円には約190MBで到達する。
AQUOS Kはスマホベースであるため、稀にウェブを見たり、SPAMメールを受信する程度でも、結構な通信量を使ってしまうことになりがちだが、この状況に対応できるというわけだ。
なお、前モデルのSHF31向けには「LTEプランS」(月998円)を追加。これは1100円分の無料通話が含まれ、「ダブル定額(VK)」と同内容のデータ定額が利用できる。
これまでのガラケーにはなかった性能・機能を持つうえ、高音質通話が可能なVoLTEにも対応した新AQUOS Kは、本格的にガラケーを超えたガラケーと言えそうだ。発売は7月中旬の予定。
「AQUOS K SHF32」の主なスペック | |
---|---|
メーカー | シャープ |
ディスプレー | 3.4型液晶 |
画面解像度 | 540×960ドット |
サイズ | 約51×113×16.9mm |
重量 | 約128g |
CPU | Snapdragon 400(MSM8926) 1.2GHz(クアッドコア) |
内蔵メモリー | 1GB |
内蔵ストレージ | 8GB |
外部メモリー | microSDHC(最大32GB) |
OS | Android 4.4 |
最大通信速度 | 下り最大150Mbps |
キャリアアグリゲーション | × |
WiMAX 2+ | × |
VoLTE | ○ |
無線LAN | IEEE802.11n(2.4GHz対応) |
テザリング | ○(最大10台) |
国際ローミング | GSM/UMTS |
カメラ画素数 | リア:約1310万画素 |
バッテリー容量 | 1410mAh |
FeliCa | ○ |
NFC | × |
ワンセグ | ○ |
フルセグ | × |
赤外線通信 | ○ |
防水/防塵 | ○/× |
卓上ホルダー | ○ |
SIM形状 | nanoSIM |
連続待受時間(LTE) | 測定中 |
連続通話時間(LTE) | 測定中 |
カラバリ | アンバー、クリアホワイト、ボルドー |
発売時期 | 7月中旬 |
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