クワッドローターばかりがマルチコプター・ドローンじゃない
携帯便利な二重反転プロペラ装備、自撮りも可能な空撮ドローン「Sprite」、クラウドファンディング開始
2015年05月15日 14時32分更新
Ascent AeroSystemsの二重反転プロペラ装備の空撮ドローン「Sprite」がクラウドファンディングKickstarterで資金募集を開始した。5月15日に開始されたばかりだが、資金獲得のペースは速く、期待が持てそうだ。
ドローンというと4ロータータイプのマルチコプター(クアッドコプター)が代表的だが、Spriteは2つのローターを同軸で回転させる二重反転方式を採用。水筒のようなボディ(直径10cm、全長35cm)の上部には折りたたみ式プロペラを備え、下部にはHDカメラを内蔵。ボディは頑丈なポリカーボネートのチューブに収められており、折りたたみプロペラもあって落下などでも壊れにくく、ボディは防水機能も備える。
本体下部に2軸ジンバル(揺れ防止)を備えてGoProを装着可能、また、リアルタイム画像伝送機能も備え、画像を見ながらの飛行(FPV)も可能。
基本的にモーターやバッテリー、フライトコントローラーなどは既製品を使用しているのが特長で、飛行機能はAPM(オープンソース開発のフライトコントローラー)系列を利用。フォローミー(ユーザーの移動を追尾)やマップ上のポイントを指定しての自律航法などが行えるほか、近接センサーを備えて障害物にぶつからないように飛行できるという。11.1Vのリチウムポリマーバッテリーで約10~12分の飛行が可能としている。
趣味の空撮のほか、災害時や遭難時の現場確認や捜索、セキュリティ用途といった業務用途も視野に入れているという。1機を入手するための金額は799ドル。ラジコンとして操縦することもでき、送受信機付きの金額は949ドル(ただし欧米仕様のラジコン送信機は日本では利用できない)。
デモ動画 開発途中のプロトタイプ(カメラはないが着陸脚がある)