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ネット接続が困難な地域にTV放送周波数の空きエリアを利用する日本の技術が活躍

フィリピンのFreeWi-Fiに情報通信研究機構のTVホワイトスペース利用技術が採用

2015年05月11日 16時46分更新

文● 行正和義/ASCII.jp

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フィリピン・セブ島のホワイトスペースデータ画面。エリアやチャンネルごとに利用可能な周波数枠を自動的に計算して運用できる

 国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)は5月7日、フィリピンの公共施設全域にWi-Fiによる無料インターネット接続インフラの実現にNICTの技術が利用されると発表した。

 これはNICTとフィリピン科学技術省情報通信技術局と契約により、TV放送帯ホワイトスペースで利用に技術提供するもの。NICTではホワイトスペース利用の技術開発を進め、放送エリア・チャンネルごとのTV放送に影響を与えない周波数管理や運用を自動で行う技術を確立している。

 今回の技術提供により、ネット接続のインフラが十分整備されていない地域でのネット接続環境を支援する。なお、フィリピンでは今年2月から地上デジタル方式(ISDB-T)によるデジタルTV放送サービスが開始されており、今回の周波数管理技術は日本で利用している放送エリア計算方式が採用されいている。

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