ソニーは12日、ワイヤレス(Bluetooth)スピーカーの上位モデル3機種とハイレゾ対応マルチコンポ1機種を発表した。スピーカーは5月23日、コンポは7月11日発売予定となる。
ハイレゾ対応の最上位機種「SRS-X99」
「SRS-X99」(予想実売価格7万8000円前後)は、同社ワイヤレススピーカーの最上位モデルだった「SRS-X9」の後継機種で、DSD(リニアPCM変換)を含むハイレゾ音源対応モデルだ。
中央にサブウーファーを配置し、左右にそれぞれパッシブラジエーター、磁性流体スピーカー、スーパーツィーター×2を配置する構成は従来機と同じ。2.1chで154Wの出力となっている。
新機種は、高音質コーデックの「LDAC」に対応。LDAC対応ウォークマンなどの音声をBluetoothで高ビットレート伝送ができる。
また、ストリーミング技術の「Google Cast」に対応し、同技術対応の音楽サービスなどを直接受信できるようになる。
さらに、スマホアプリ「SongPal」の新機能である「SongPal Link」に対応。スマホから同一ネットワーク上にあるSongPal Link対応スピーカーを一括管理できる機能で、音源のビットレートにもよるが最大10台まで同時接続が可能。複数のスピーカーから一斉に音楽を再生したりもできる。
割安になったハイレゾ対応モデル「SRS-X88」
今回はX99の下のクラスとして、「SRS-X88」(予想実売価格5万円前後)を新たに投入。こちらもハイレゾ音源の再生が可能で、LDACやGoogle Cast、SongPal Linkに対応する。
スピーカーユニットの構成はX99と同様だが、X88は本体サイズが小さいため、これに合わせてパッシブラジエーターなどは新たに設計し直している。また、左右上部のスーパーツィーターが省かれており、出力は90Wとなる。
新スピーカー採用で出力アップの「SRS-X77」
「SRS-X77」(予想実売価格3万7000円前後)は、X88の下のクラスで、従来の「SRS-X7」の後継となるモデル。スピーカー自体はハイレゾ再生非対応となっているが、LDACやGoogle Cast、SongPal Linkには対応する。
新しいスピーカーユニットの採用によりACアダプター使用時の最大出力が、X7の32Wから40Wに向上。ボーカルの音質を改善しているほか、重低音を最近のトレンドに合わせてチューニングし直している。
スピーカー構成は、サブウーファー×1、スピーカー×2、パッシブラジエーター×2となっている。
ハイレゾ対応ミニコンポ「CMT-SX7」
「CMT-SX7」(予想実売価格6万5000円前後)は、同社3ボックスタイプのミニコンポ最上位モデル。デジタルアンプ「S-Master HX」や高音質化技術「DSEE HX」を搭載し、DSD(リニアPCM変換)を含むハイレゾ音源の再生が可能だ。
本体にはCDやラジオチューナーを内蔵。USB端子を搭載しており、USBストレージに保存された音源の再生も可能だ。
無線LANとBluetoothに対応しており、ワイヤレススピーカーと同様にLDACやGoogle Cast、SongPal Linkといった新機能が利用できる。
付属スピーカーは、10cmコーン型ウーファー+1.9cmソフトドームツィーターの2Way構成で、50W+50Wの出力が可能だ。