仕事や旅行などの外出先で、撮影したデジカメの写真を大きな画面で確認したいと思ったことはないだろうか。そんなときにおすすめしたいのが、軽量薄型でパワフルなスペックを持つデルのモバイルノート「New XPS 13 Graphic Pro」だ。
13.3型の液晶ディスプレーを搭載していながらも、本体サイスは11型ノートとほぼ同じ程度でかなりコンパクト。CPUやストレージに最新パーツを採用しているので、動画やRAW画像などの重いデータもサクサクと編集できる。さらに写真/動画編集ソフトが標準付属するなど、外出先でクリエイティブな作業を行なうのにピッタリのモバイルノートなのだ。
試用機の主なスペック | |
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製品名 | XPS 13 Graphic Pro(プレミアム・高速起動モデル) |
CPU | 第5世代 Core i5-5200U(2.20GHz/ターボ・ブースト時最大2.70GHz) |
グラフィックス | インテルHD Graphics 5500(CPU内蔵) |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD(M.2接続) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレー | 13型ワイド(1920×1080ドット) |
インターフェイス | USB3.0×2、Mini DisplayPort×1、ヘッドフォン/マイク端子、メディアカードスロット |
バッテリー駆動時間 | 約15時間 |
サイズ/重量 | 幅304×奥行き200×高さ9~15mm/1.18kg |
OS | Windows 8.1 |
Photoshop Elements13とPremiere Elements13が標準付属!
「New XPS 13 Graphic Pro」は、デルの「Graphic Pro」シリーズにカテゴライズされるモデルだ。このシリーズでは画像や動画を快適に編集すること目的としており、負荷の高いクリエイティブな作業でも楽々とこなせるパワーを持っている。
「Graphic Pro」シリーズのもうひとつの特徴として、写真編集ソフト「Adobe Photoshop Elements13」と動画編集ソフト「Adobe Premiere Elements13」が標準付属する点が挙げられる。1万5000円相当のソフトが付属して直販価格は12万9880円(「プレミアム・高速起動」モデル、税別・配送料込み)からと、コストパフォーマンスは抜群に高い。
このふたつのソフトはあらかじめプリインストールされているわけではなく、購入したマシンが到着したら、ソフトを自分でダウンロード/インストールする必要がある。と言っても面倒な認証作業は必要なく、ダウンロード用ソフト「Dell Digital Delivery」から簡単にインストール可能だ。インストール完了後、アドビ製ソフトのアカウント「Adobe ID」でログインすれば、ソフトを利用できるようになる。
モバイルノート「XPS 13」をモバイルする
次に「New XPS 13 Graphic Pro」のモバイル性能をチェックするために、実際に外へ持ちだして試してみた。
まず持ち運びやすさについては、まったくストレスを感じることがない。いやむしろ、これが13.3型ノートなのかと驚くほどだった。フットプリント(接地面積)は幅304×奥行き200mmとコンパクトで、普段使っているバッグにすんなりと収納できる。高さは最薄部で9mm、最厚部でも15mmと非常にスリムだ。1.18kgの重量も、実際に持ってみると重さは気にならなかった。
「New XPS 13 Graphic Pro」は、SD/SDHC/SDXC対応のメモリーカードスロットを搭載している。デジカメから抜き出したメモリーカードから、手早く写真を取り込むことが可能だ。コンパクトなノートではSDサイズのカードスロットを搭載していない場合もあり取り込みが面倒な場面もあるが、このようにアダプターなしで利用できるのはありがたい。
液晶ディスプレーの表面は、光沢のないノングレア仕上げだ。明るい場所でも画面に光が映り込むことがなく、快適に利用できる。取り込んだ写真を確認してみたところ映像は明るく鮮明で、微妙な色合いを正確に把握することができた。
「New XPS 13 Graphic Pro」は持ち運びやすく、各部の使い勝手にも優れている。動作音もかなり小さめで、気になる場面はなかった。外出先での使いやすさについては、満足のいくデキだ。
RAW画像をストレスなく加工できる高いマシンパワー
続いて、写真編集時のパフォーマンスについて見てみよう。試用機ではCPUとしてBroadwell世代のCore i5-5200U(2.20GHz)を採用、メモリーは8GB、ストレージにはM.2接続の256GB SSDが搭載されていた。まず驚くのが、システムの起動がかなり早い点だ。電源をオフにした状態からボタンを押すと、10秒程度でWindows 8.1の画面が表示される。このレスポンスの速さなら、外出先でも使いたいときにすぐ使い始められるに違いない。
「Adobe Photoshop Elements13」の動作も非常に快適だった。液晶ディスプレーの解像度は1920×1080ドットと十分な大きさで、編集領域は広々としている。高度な画像効果を使っても、処理の待ち時間はほとんどなかった。大量の写真を開いてい
る状態でも操作や効果の適用が瞬時に行なわれるので、使っていて非常に気持ちがいい。「Adobe Photoshop Elements13」でRAW画像を扱う場合、ファイルをいったん「Camera Raw」というプラグインで読み込んでから「現像(編集できる画像データに変換すること)」し、エディターへ転送する作業が必要となる。マシンのスペックによってはこの処理に時間がかかるのだが、「New XPS 13 Graphic Pro」では高速に処理することができた。試しに処理にかかる時間を計測してみたところ、20個のRAW画像を開くのにかかった時間は1分17秒だった。1ファイルあたり4秒弱と考えれば、十分な性能ではないだろうか。
デジカメに付いている小さな液晶ディスプレーでは、細部を確認しづらいことがある。だが「New XPS 13 Graphic Pro」を使えば、取り込みや現像はあっという間。13.3型のフルHDディスプレーでストレスなく確認することが可能だ。外出先で写真をチェックするのには持ってこいのマシンなのだ。
「New XPS 13 Graphic Pro」は妥協のないモバイルノートだ
最後に「New XPS 13 Graphic Pro」のバッテリー性能についてもチェックしておこう。カタログ上の公称値では、約15時間の連続使用が可能とされている。こちらの記事(http://ascii.jp/elem/000/000/989/989568/index-3.html)をご確認いただければわかるように、実際の駆動時間をテストしたバッテリーベンチでも13時間以上駆動した。画像処理のようにマシンに高い負荷がかかると消費電力が多少高くなるが、それでも丸1日は十分使えるスタミナと言えるはずだ。
旅行や出張などで「New XPS 13 Graphic Pro」を持ち歩くなら、オプションとして用意されているモバイルバッテリー「Dell電源コンパニオン」を利用したい。バッテリー容量は12000mAhと大きく、長時間充電できない状況には持ってこいだ。
試しに「New XPS 13 Graphic Pro」でどれだけ利用できるのかテストしてみたところ、満充電の状態から約6時間で残量がなくなり、PC本体の内蔵バッテリーへ切り替わった。1日6時間利用すると考えれば、PC本体の内蔵バッテリーと合わせて3日間以上利用できる計算になる。長期の出張や旅行でも、これだけもてば十分だろう。
モバイル性能を重視したPCのなかには、性能面や使い勝手でイマイチなモデルもある。だが「New XPS 13 Graphic Pro」は高い性能と優れたモバイル性能を兼ね備えた、本当の意味で「使える」ノートなのだ。写真編集は自宅や職場で行なうものと思っている人は、実際に触ってその実用性の高さを確かめていただきたい。
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