白黒の猫に「パンダ」という名前がつけられる確率は30%……いや、今勝手に思いついたのだけど、たぶん、パンダと呼ばれる白黒猫はすごく多いはず。
私がよく行く公園にも、かつて「パンダ」と呼ばれた白黒猫がいた。2008年に若くして事故で死んじゃったのだけど、1ヵ月ほど前にその公園に突然現われた猫も、白黒の模様が似ていたという理由で安易に「パンダ」と名付けられた(「パンダ2」だから「パンツ」だねと言うと、いやそう呼ぶのはやめてくれ、と……)。
まあ野良猫(地域猫)に付けられる名前はベタで安易なものである。複雑な名前を付けられても覚えられないので、それはそれでいい。
じゃあ、それが初代パンダと似てるのかというと、あまり似ていなかったりする。
ちなみに上の写真(右)が最初に見つけたときのもの。公園のトイレの脇にある、低木の下に隠れてじっとあたりを伺っていた。まだ毛並みもつややかで飼い猫臭が漂っている。
新パンダは「GXR」の回(関連記事)で紹介した新参猫なんだけれども、最初の2週間くらいは人前にもよく顔を出していたし、見るモノすべて新鮮といった風で、人の姿を見ると何かいいことがあるんじゃないかと顔を出すくらいだったのである。
ほどよい距離を保ちつつ、にゃあにゃあと鳴きながら寄ってきた(冒頭写真)ものだし、動き回る姿が面白いので観察していると、突然木に登ったりした。
なにしろ、いきなり木に飛びついたかと思うと、スルスル昇って行くのだ。子猫って往々にして後先考えずに登った後で、降りるに降りられず鳴き出したりするものだが、この猫は偉かった。
この高さから自力で降りたのである。少しずつ高度を下げて、残り1~2mくらいで飛び降りた。
このまま人なつっこい地域猫として可愛がられるのかな、と期待していたが、世間の荒波はそれを許してはくれなかったようだ。
この連載の記事
-
第870回
デジカメ
望遠が優秀で画質もトップレベルのシャオミ「Xiaomi 14 Ultra」を持って街の猫とたわむれてきた -
第869回
デジカメ
猫の毛並みもキリッと描写! シャオミ「Xiaomi 14 Ultra」はスマホなのにスゴい優秀なコンデジだ -
第868回
デジカメ
14年前のコンパクトデジカメ、10倍ズームのキヤノン「IXY 50S」を引っ張り出してキジトラ三昧 -
第867回
デジカメ
予約しないと買えない本格派コンデジ、リコー「GR III HDF」と「GR IIIx HDF」で気軽に猫スナップ -
第866回
デジカメ
5倍や10倍望遠で撮れ、Sペンがリモートシャッターにもなる「Galaxy S24 Ultra」は猫撮影で重宝する -
第865回
デジカメ
4つのカメラを搭載したサムスン電子「Galaxy S24 Ultra」は猫の顔アップもピシッと撮れる -
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 -
第861回
デジカメ
10年前に撮った猫とまさかの再会! 数年ぶりに出会っていた猫たちの写真をライブラリーから探し出した -
第860回
デジカメ
膝の上で気持ちよさそうにしている猫を親指シャッターやアクロバティックな体勢で自撮り! - この連載の一覧へ