ここ数年、液晶モニターの価格下落は著しく、最近では、23~24インチクラスのフルHD液晶が3万円以下、21~22インチクラスのフルHD液晶なら2万円以下が主流となっている。しかし、さすがに価格下落も落ち着いたようで、今後はこれ以上価格が大きく下がる可能性は低い。
また、LEDバックライトやIPS液晶パネルといった、従来は上位機に採用されていた技術が、売れ筋価格帯の製品にも採用されるようになってきた。つまり、液晶モニターを購入するなら、今が絶好のチャンスといえるのだ。
そこで、この特集では5回に分けて、最新液晶モニターの機能や画質をチェックしていきたい。
IPS液晶採用モデルもこの価格帯に登場!
第1回の今回は、売れ筋のひとつである「2~3万円台の23インチクラスの製品」を紹介したい。このクラスの製品は、2008年後半には4万円台が中心であり、ややハイエンドな印象があったが、2009年後半には2万円台まで下がり、売れ筋製品に躍り出ることになった。ただし、2009年以降、価格下落ペースは急速に落ち、製品は新モデルに入れ替わったものの、現在でも中心価格帯は2万円台でほとんど変わっていない。
昨年はこの価格帯の製品はすべてTN液晶パネルを採用していたが、今年は広視野角で表示色域も広いIPS液晶パネルを採用した製品や超解像技術を搭載した登場しており、買い得感が増している。21~22インチクラスの製品に比べて、筐体サイズは一回り大きいが、同じ1920×1080ドットのフルHD解像度でもドットピッチが広くなるので、小さな文字も見やすい。
17~19インチクラスの液晶モニターを使っていて、より広くて解像度の高い液晶モニターが欲しくなったのなら、このクラスの製品をお勧めする。
次のページからは、特にオススメできる製品として、IPSパネルを採用しつつも価格を抑えたDELLの「U2311H」と、発売されたばかりのグリーンハウス製「GH-JLH243SHB」を紹介していこう。使い勝手や、画面の高さ、消費電力など、実際に製品を触って感じたことをレビューしていく。
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