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週替わりギークス 第208回

お仕事悩み、一緒に考えます。

35歳。コロナ禍の今、大学院に行くか迷っています。

2021年05月15日 09時00分更新

文● 正能茉優

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副業や働き方に関する、お悩みにお答えします!

 「副業したいけど、時間がない」「第二新卒・30代で、転職するかどうか迷っている」など、副業や仕事に関するお悩みやご相談ありませんか? 大学時代に立ち上げたハピキラFACTORYの社長で、パーソルキャリアの会社員でもある正能茉優さんが、皆さんのお悩みにお答えします!

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●withコロナの今の学び直し

 ASCII読者の皆さん、こんにちは!正能茉優です。
 今月も、パーソルキャリアの新規事業企画、ハピキラFACTORYの代表、そして慶應義塾大学大学院の特任助教と、3つのお仕事をしています。

 さて、この連載「お仕事悩み、一緒に考えます。」では、今月も、読者の皆さまからいただいたお仕事に関するお悩みについて、一緒に考えていきます。

 今月のテーマは、「withコロナの今の、学び直し」について。
 withコロナの中で時間ができた今、何かをしなくてはとの想いから、修士号を取得するか悩む30代会社員の方からご連絡をいただきました。

withコロナの今って、学ぶのに向いている?

 正能さん、こんにちは。
 私は今35歳の、独身男性です。

 正能さんが以前お勤めされていた業種と同じく、家電メーカーに勤めています。
 (職種は、人事職です)

 実はここ1年ほど、会社の仕事がテレワークになり、以前に比べるとかなり時間に余裕ができました。
 空いた時間には、友人の仕事を手伝ったり、趣味で陶芸を始めたり……と新しいことも始めたのですが、もう少し「中長期的に、自分の身になりそうなこと」に取り組んでみたいと考えています。

 具体的には、経営や組織について学ぶべく、大学院に行こうかなと考えているのですが、学費もなかなかの金額のため、正直迷っているところです。

 正能さんはお仕事をされながら大学院に通われていたと思うのですが、コロナ禍の今、社会人大学院生はどうですか?オススメですか?

 リアルなところをお聞かせいただけるとうれしいです。
(コウスケさん・35歳・電機メーカー・マーケティング職)

コロナ禍での学び、チャンスかもしれません

 このたびは、お便りありがとうございます。
 社会人での大学院通学、なかなかの学費ですよね……。自分で稼いでいるお金だからこそ、その重みがわかるというか。

 私も、清水の舞台から飛び降りる気持ちで入学したことを思い出しました。
(それでもなんだか怖くて、学期ごとに分割で支払いました。苦笑)

 ただ、たしかにwithコロナの今は、社会人で学びたい人にとっては、大きなチャンスかもしれません。
 夜の会食が激減し、人によっては通勤時間もなくなり、可処分時間が激増。さらには、大学院の授業がオンラインになってるところも多く、移動なく、学ぶことができたりもします。

 今日は、そんな「withコロナの社会人大学院生活のメリット・デメリット」について、私の経験を踏まえて、お伝えできればと思います。

コロナ禍での学びのメリットは「手軽さ」

 コロナ前とwithコロナで一番「学び」が変わったと感じるのは、「オンライン授業が、授業のメインになったこと」です。

 以前は単位取得のためにも一生懸命学校に行って「出席」していましたが、今や自宅にいながら、会社にいながら、学ぶことができるようになりました。
 これは、仕事と学びを両立させたい社会人大学院生にとって、一番のメリットだと思います。

 また、大学院に入ると、ゼミや担当の教授との面談など、授業以外にも人と会う機会がちょこちょこあるのですが、これらの時間もオンラインになったことで、仕事と両立する負担が大きく減りました。

 この「負担が減る」というのは、必ずしも「楽に学べる」ということではなく、「学びをもっと自由に選べるようになる」ということにもつながると思います。

 というのも、コロナ前の私の場合、1コマでもリアルで授業はある日は、有給休暇を取得して大学に行かなくてはいけなかったので、できるだけ同じ曜日にまとめて授業を取る必要がありました。そのため、あまり興味がない授業を取らざるを得ないことも。

 それが今は移動をしなくていいので、興味がある講義の枠だけ、会社の時間休を取得して、好きな授業を受けることができています。
 (文字にすると大したことがないようにも思えてしまいますが、リアルで学んでいる身としては、かなり大きな違いです。)

 せっかくそれなりの学費を払って学ぶからには、「学びを自由に選べる」コロナ禍での学びというのは、大きなメリットなのではないでしょうか。

「学び」以外のことがついてこない……

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