ASCII Power Review 第83回
iPad Proとくらべてみましたよええ
HUAWEI MatePad Pro 実機レビュー = 画面も速度もカメラ性能もピカイチのタブレットだ!!
2020年06月22日 13時00分更新
ファーウェイは10.8インチディスプレーを搭載したハイエンドタブレット「HUAWEI MatePad Pro」を発売した。直販価格は6万5780円(税込)と、「Pro」のわりには手の届きやすい価格設定だ。
本製品はOSに「Android 10」をベースにした「HUAWEI EMUI 10.1.0」を採用。アプリプラットフォームにグーグルの「GMS(Google Mobile Service)」ではなく、「HMS(Huawei Mobile Services)が搭載されている。わかりやすく言うとアプリストアはグーグルの「Playストア」ではなく、ファーウェイ独自の「HUAWEI AppGallery」を利用することになる。またGMSに依存するグーグルアプリは基本的に利用できない。
とは言えファーウェイのハイエンドタブレットだけに、ハードウェア的には非常に魅力的なモデルだ。そこで今回のレビューではハードウェア、ソフトウェア面をレビューしたうえで、直近のHUAWEI AppGalleryでのアプリ入手性についても解説していこう。
プロフェッショナル向け
ハイエンドタブレットなのだ
HUAWEI MatePad Proはアップルの「iPad Pro」を強く意識したプロフェッショナル向けハイエンドタブレットだ。OSは前述の通り「HUAWEI EMUI 10.1.0」、SoCは同社のフラッグシップスマホにも搭載されている「HUAWEI Kirin 990」(8コア、2×2.86GHz+2×2.09GHz+4×1.86 GHz)を採用。メモリー(RAM)は6GB、ストレージ(ROM)は128GBを搭載している。microSDメモリーカードスロットは非搭載だが、ファーウェイ独自の「NMカード」を装着することでストレージを256GBまで増量可能だ。
約10.8インチディスプレーの解像度はWQXGA(2560×1600ドット、280ppi)、パネルはIPS液晶。約4.9mmの狭額縁とパンチホールディスプレーにより、iPad Proを上回る約90%の画面占有率を実現している。また、輝度は540cd/平方m、色域はDCI-P3をカバー。画質面にも注力されているのである。
アウトカメラは約1300万画素/焦点距離26mm/F1.8/AF対応、インカメラは約800万画素/焦点距離26mm/F2.0/AF対応。スマホのフラッグシップ機のように名門カメラブランド・ライカの名は謳っていないが、複数枚撮影した画像を合成することで、暗所を明るく、低ノイズで撮影する「夜景モード」は搭載されている。
通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1に対応。残念ながらグローバル向けの5G対応「HUAWEI MatePad Pro 5G」は日本向けには販売されない。またWi-Fi 6(11ax)に対応していないのも残念ポイントだ。
質感高いマグネシウム合金製ボディーのサイズは約246×159×7.2mm、重量は約460g。約7250mAhのバッテリーを内蔵しており、ビデオ再生時のバッテリー駆動時間は約12時間とされている。付属の充電器は20W仕様だが、40W充電可能な「HUAWEI SuperCharge対応充電器(40W)」を別売アクセサリーとして用意。またファーウェイのタブレット端末としては初めて、15Wワイヤレス充電と7.5Wワイヤレス給電に対応している。
純正周辺機器としては4096段階の筆圧感知に対応するスタイラス「HUAWEI M-Pencil」(直販価格1万890円)、キーボードカバー「HUAWEI スマートワイヤレスキーボード」(直販価格1万6280円)を用意。HUAWEI M-Pencilは「Apple Pencil」と同様に、磁力で本体側面に装着し、自動ペアリング、充電が可能だ。
ディスプレー画質はiPad Proと同等
M-Pencilの摩擦感がいいのだ
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