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小島寛明の「規制とテクノロジー」 第56回

ゴーン被告が使った、スマートセキュリティを無効化する裏技

2020年01月06日 10時00分更新

文● 小島寛明

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 世界各地の空港で、「スマートセキュリティ」化が進んでいる。

 顔や指紋といった生体認証の技術が進み、違法薬物の密輸グループや逃亡犯が念入りに変装したとしても、当局が保有する生体情報ですぐに見破ることができる――。

 しかし、こうした前提を完全にくつがえす裏技が存在する。

 海外渡航が禁止されていた日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告がレバノンに逃亡した問題は、そのことを明確に示した。

 日本を含む世界各国の報道機関が、ゴーン被告が日本から出国する際に、どこかの国の外交官の特権を利用したとの見立てを報じている。

 実際、この特権はさまざまな事件で悪用されてきた。

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