ASCII Power Review ― 第48回
ゲーミングノートも2画面の時代がきました~
OMEN X 2S 15 実機レビュー = ゲーミングノートも2画面内蔵の時代が来たのだッ!
2019年11月14日 12時00分更新
今年、急激に一大勢力を築きつつあるのが2画面ノートPCである。マルチディスプレー環境自体はまったく珍しいものではないが、ディスプレーを2台並べる場合どうしても一定のスペースが必要となる。
その点、キーボード面にセカンドディスプレーを搭載していれば、設置した瞬間デュアルディスプレーの恩恵を受けられるわけだ。そんな2画面ノートPCというジャンルのなかで、ゲーミングノートPCとして世界初を謳って登場したのが日本HPの「OMEN X 2S 15」だ。
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日本HP「OMEN X 2S 15」直販価格30万円(税別) |
15.6インチFHD IPS液晶と
5.98インチFHD IPS液晶を搭載
OMEN X 2S 15は、メイン画面として15.6インチFHD IPS液晶ディスプレー、サブ画面に5.98インチFHD IPS液晶タッチディスプレーを採用したゲーミングノートPCだ。メインディスプレーはリフレッシュレート144Hz対応、サブディスプレーはタッチ対応ということで、役割が明確に分けられている。
OSは「Windows 10 Home 64bit」、CPUはインテル第9世代(Coffee Lake)の「Intel Core i9-9880H」(8コア16スレッド、2.30~4.80GHz)、メモリーは32GB(16GB×2、DDR4-3200)を採用。モデルはふたつ用意されており「エクストリームモデル」(直販価格30万円)が1TB SSD(PCIe NVMe M.2、TLC NAND採用)、「エクストリームプラスモデル」(直販価格30万円)が512GB SSD(PCIe NVMe M.2、QLC NAND採用)と「インテルOptane メモリー H10 & ソリッドステート・ストレージ」(32GB、NVMe M.2)を搭載している。グラフィックスはどちらもリアルタイムレイトレーシング対応「NVIDIA GeForce RTX 2080 with Max-Q Design」だ。
ゲーミングノートPCらしいアピールポイントがCPUグリス。OMEN X 2S 15にはThermal Grizzly社の液体金属製CPUグリス「Conductnaut」を採用。この「Conductnaut」はスズ、ガリウム、インジウムなどの金属の特殊混合物で、従来のシリコン製CPUグリスの約10倍の熱伝導率を備えているそうだ。 日本HPの社内テストによれば、シリコン製CPUグリスから液体金属製CPUグリス「Conductnaut」に変更したことで、バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のフレームレートが最大28%向上したとのことだ。
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製品公式サイトより転載。液体金属製CPUグリスは取り扱いが難しい。そもそもヒートシンクなどの取り外しも含めてCPUグリスの塗り直しが困難なゲーミングノートPCで、最初から液体金属製CPUグリスが塗られていることは大きなアドバンテージだ |
ネジ6本で底面パネルをはずせるが
トルクスドライバーが必要


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