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科学・生物で気になることをお届け! 「数式なんて知らんし!!」第36回

ノーベル賞の受賞にも至った

日本のスーパー実験装置「カミオカンデ」って何をするものなの?

2019年10月09日 12時00分更新

文● イラスト●せれろんやまだ(@Celeron_ymd

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3代目建設決定!! カミオカンデがアツい

 祝! ハイパーカミオカンデ建設決定ィィィィィ!!

 8月下旬、科学好きには嬉しいニュースが飛び込んでまいりました。文部科学省がハイパーカミオカンデを建設する方針を固め、開発費など十数億円を来年度の予算に盛り込むことを決定したのです。一昔前の2番じゃダメなんですか案件を知っているだけに、嬉しいことですね! 今回は、ハイパーカミオカンデが完成した時に、ちょっと人よりそれを説明できるようにさらっと特集したいと思います。

 まず、ハイパーカミオカンデは“3代目のカミオカンデ”です。初代と2代目が存在していて、それぞれ『カミオカンデ』と『スーパーカミオカンデ』という名称がついています。世代がわかりやすいネーミングですね! 岐阜県飛騨市の神岡鉱山跡に『ニュートリノ』を観測するためにつくられた“巨大な地下装置”です。

 ここでまず疑問が湧きますよね。ニュートリノってよく聞くけど、そもそも何? って……。説明しろって言われたら結構困ります。「素粒子です!」といったところで、大半は「は?」ですからね。しかも、何の役に立つの? と聞かれた日には「うっ……」とフリーズしてしまうと思います。ニュートリノを説明しないと、カミオカンデのすごさもわからないので、さくっと先にニュートリノを説明しましょう。前述のとおり、ニュートリノは“素粒子”です。それ以上細かくできない物質です。素粒子はプラス(陽子)やマイナス(電子)の電気を持っているのですが、ニュートリノはそれを持たず(中性)、しかもとても“軽い”素粒子です。そのため、電気による引力や反発力などを受けず、いろんなものをスルスルとすり抜けることができます。いまこの瞬間にも、私たちの体や周りのモノをすり抜けています。その数、1平方センチメートルあたり毎秒660億個にもなります。

 このニュートリノ、太陽などの核融合においてばんばん生成されていたり、超新星爆発の時に放出されたりしています。それ自身、今すぐナウで役に立つものではありませんが、未来のどこかで役に立つ可能性は十分にあります。が、このニュートリノを調べることによって、もっとより太陽のことや、宇宙の“成り立ち”がわかるかもしれないのです。“私たちはどこからきたのか”、そう、究極の解を求めるロマンです。

せれろんやまだ

 大手PC関連デバイス販売代理店で敏腕を誇った“姐御”。科学好きが高じてついに連載開始。夢は家事を放棄すること。

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