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アスキー的パソコン大解剖 第55回

価格4万円台前半のGeForce RTX 2060をベンチマーク 新機能G-SYNC COMPATIBLE MONITORSとは? (1/4)

2019年02月12日 17時00分更新

文● ジサトラショータ ベンチマーク●加藤勝明

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 昨年の自作PC向けGPUのもっとも大きなトピックといえば、リアルタイムレイトレーシング機能を搭載したNVIDIAの最新GPU「GeForce RTX 2000」シリーズの登場と言って差し支えないだろう。飛ぶ鳥を落とす勢いのNVIDIAは、今年2019年も「CES 2019」のプレスカンファレンスで待望の最新ミドルハイクラスGPU「GeForce RTX 2060」をお披露目、さらには従来非対応としていたFreeSync(Adaptive-Sync)対応ディスプレーでG-SYNCを有効化させる「G-SYNC COMPATIBLE MONITORS」対応を発表するなど、インパクトの大きいアナウンスを連発した。PCゲームをたしなむユーザーとしては、いずれもしっかりと押さえておくべきトピックスだ。

 この記事では、そんなGPU関連の最新情報を整理しつつ、すでに販売開始されているGeForce RTX 2060の実力や「G-SYNC COMPATIBLE MONITORS」の対応状況などに迫っていく。

「GeForce RTX 2060」はGTX 1070 Tiに迫るミドルハイクラスの製品

RTX 2060を搭載するZOTACのグラフィックボード「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 Twin Fan」

 先に述べた通り、GeForce RTX 2060はTuring世代待望のミドルハイクラスGPUで、10月にリリースされた「RTX 2070」、12月にリリースされた「TITAN RTX」に続き、RTXシリーズ5番目の製品となる。

RTX 2060と比較対象のスペック

 RTXシリーズの名を冠することからも理解できるが、リアルタイムレイトレーシングを可能にするRTコアや、深層学習を活用したアンチエイリアス機能「DLSS」で利用されるTensorコアはもちろん搭載。スペック的にはRTX 2070をややスケールダウンさせたもので、同じTU106コアを使用していながらそれぞれのコア数を削減し、ビデオメモリーは容量6GBのGDDR6を採用する。言わば、RTX 2070の純粋な弟分とも言える存在だ。リファレンス仕様の場合、必要な補助電源端子は8ピン×1だが、オーバークロックモデルでは8ピン+6ピンのような構成も存在する。

補助電源は8ピン×1だが、OCモデルでは8ピン+6ピンもある

上位モデルと違い、省スペースモデルが当初から複数リリースされている

出力はDisplayPort+HDMIの構成が多い。VirtualLink用のUSB Type-Cコネクターは搭載されていない場合もある

 RTX 2070にも言えることではあるものの、前世代の同クラス製品からメモリー容量が増えていないことが気になるユーザーもいるかもしれない(同時期に発表された競合・AMDの新GPU「Radeon VII」はミドルハイクラスで16GBもの大容量ビデオメモリーを実装して話題になった)。しかし実用ベースで考えた場合、本製品は主にフルHD~WQHD解像度でのPCゲーム描画を想定しており、その用途の範囲であれば6GBを超えるようなメモリー容量が必要になる場面はほとんどない。4Kゲーミングではビデオメモリーが足枷になる可能性が高く、性能的にも60fpsを安定して出すのは苦しいため、よりハイクラスなGPUを導入すべきだろう。

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