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アスキー的パソコン大解剖 第21回

パソコンSSDのおすすめは? 1万円で320GBの激安2.5インチ登場 (1/6)

2018年01月20日 17時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII編集部

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 PCに欠かせず、操作性や使い勝手に影響するメインストレージの座をHDDから奪ったSSD。2000MB/秒オーバーの超高速な転送速度を実現するNVMe規格のPCI Express Gen3 x4対応M.2 SSDと、転送速度に上限はあるものの、HDDと比べて圧倒的に高速で、手頃な価格帯かつ大容量モデルもあるSATA3インターフェースを採用する2.5インチSSDの2つの選択肢が主流で、ラインナップ豊富になっている。

 そんなNVMe M.2 SSDと2.5インチSSDの売れ筋やオススメ品を秋葉原の主要ショップスタッフにリサーチ。パフォーマンスとともに紹介していこう。

2.5インチSSDに変わって、メインストレージの座に付きつつあるNVMe M.2 SSD。SATA3インターフェースの限界を突破する高パフォーマンスを発揮

 メニイコアCPUのAMD「Ryzen」向けなど、AMD、インテルともに最新プラットフォームが登場した2017年。最新マザーボードでは、2基のM.2スロットを備え、RAID構築をサポートする製品や、NVMe M.2 SSDの課題となる熱対策ヒートシンクを装備したモデルが登場した。

 NVMe M.2 SSD自体の低価格化はあまり進んでいないが、2014年のM.2規格登場初期と比べて、導入の敷居は大幅にダウン、使用環境が整っている。実際、ショップスタッフからは、最新プラットフォームで組む人の多くがM.2 SSDを選択するという声が多い。

 もちろん、予算などもあるが、現状OSを含めたメインストレージの座は、2.5インチSSDからNVMe M.2 SSDに移行しつつある。

NVMe M.2 SSDを使う上で、気になる熱対策。大型ヒートシンク装備のマザーボードなら安心して使用可能だ

2基のM.2スロットを装備しており、両スロットともにPCI Express Gen3 x4接続をサポート

コスパ優秀な2.5インチSSD

 転送速度はSATA3(6Gbps)の限界となる500MB/秒台で頭打ちになるものの、特価品が多く、コストパフォーマンス優秀な2.5インチSSD。大容量化が進むゲームデータ用をはじめ、速度は必要としないが動画や写真といったデータ保存用として使うのもおすすめだ。

 なお、格安SSDが多いのも2.5インチSSDのポイントで、MLC 3D NANDとSMI製コントローラーを採用するPNYの256GB SSD「SSD7SC256GSAOPM」(実売価格8400円前後)や、Intel MLC NANDを採用するKingSpec「P3」シリーズなど、240GBクラスで税込8000円台となる製品が、2017年末に新たに登場している。このような格安SSDは、次回入荷が未定なこともあるのが難点だが、価格優先の人は注目だ。

お買い得感のある2.5インチSSD。240GBクラスは1万アンダーになっている

中国のメーカーとなるKingSpecからも、MLC NAND採用としては安価な「P3」シリーズが登場している

高パフォーマンスを求める人必見!
定番NVMe M.2 SSD 4選

 主要メーカーから登場しているNVMe M.2 SSDだが、定番と言える製品は4つに絞られる。そんな定番のNVMe M.2 SSD4選をパフォーマンスとともに紹介していこう。

 ベンチマークの計測環境は以下の通りで、第8世代Coreプロセッサー向け環境を用意。OSは別途用意したSSDにインストールし、テストSSDには何もデータが保存されていない状態で定番ベンチマークの「CrystalDiskMark 6.0.0」(デフォルト設定)を実行している。

テスト環境
CPU Intel「Core i3-8100」(4コア/4スレッド、定格3.6GHz、TDP 65W)
マザーボード ASUS「ROG STRIX Z370-F GAMING」(Intel Z370 Express)
メモリー SanMax「SMD4-U16G48M-26V-D」(DDR4-2666、8GB×2)
ビデオカード Intel UHD Graphics 630
SSD Kingston「SSDNow KC400 256GB」(2.5インチ、SATA3)
電源ユニット Seasonic「SSR-750TD」(750W、80PLUS Titanium)
OS Windows 10 PRO(64ビット)

Intel Z370チップセットを採用するLGA 1151向けマザーボードのASUS「ROG STRIX Z370-F GAMING」を使用

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