大谷イビサのIT業界物見遊山
日々、発表会や取材に飛び回るTECH.ASCII.jpの大谷イビサが感じたことを書きつづります。業界動向や気になったトピック、IT業界のカルチャーや取材こぼれ話まで、箸休めにお読みください。
2023年03月16日 11時00分更新
文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp
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2023年03月16日 11時00分
マイナポータル連携でe-Taxは圧倒的に便利になった
あれから7年 僕はようやくPaSoRiにお礼が言える
年末調整に間に合わず、サラリーマンでありながら、確定申告しなければならなくなったオオタニ。しかし、今年度はマイナンバーカードとマイナポータル連携のおかげで、医療費情報や保険の控除証明書をオンラインでやりとりできるようになった。そんな便利なe-Taxで活用したのが、7年前に記事を書いたソニーのICカードリーダー「PaSoRi」である。
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2023年02月08日 09時00分
増えすぎたSaaSの淘汰とAIの静かなる浸透 2023年のクラウド動向を読む
2023年のクラウド動向としては、やはり社内でのSaaSの淘汰とAIの浸透が挙げられる。金利や為替の影響もあり、コロナ禍で膨らんだIT予算は今年はシュリンク傾向になっていくことが予想される。少なくともDXに向けて必要な投資なのか、否かがシビアに選別されることになる。
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2021年04月30日 09時00分
新型コロナ真っ最中の日本、ビジネス基盤になり始めたSaaSの最新動向
人手不足やダイバシティなどを起点とした2019年の働き方改革、新型コロナウイルスの影響を受けた2020年のテレワークブームを経て、いよいよSaaSがビジネスの基盤になってきた感がある。ここでは、最近特にフォーカスしているビジネスチャットやコンテンツ管理、ワークフローなどの分野でなにが起こっているかを見ていこう。
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2019年08月19日 11時00分
ビジネスハブを目指すクラウド事業者たち 注目はディープなサービス連携
ビジネスチャットの中で仕事が完結する世界はやってくるのか?
ビジネスチャットのベンダーが指向する「ビジネスハブ」。チャットの中だけで仕事が完結できる世界は来るのか?
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2019年07月01日 09時00分
ホワイトカラーの労苦を取り去るオルタナな選択肢
B級テクノロジー「RPA」が働き方改革に悩む日本企業を救う
とかくエンジニアやコンサルから嫌われがちなRPAだが、日本企業の働き方改革に寄与していると言ってもよいのではないだろうか?
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2019年04月25日 07時00分
ハイパースケーラ-との共存するグローバルデータセンター
クラウド市場での隠れた勝者エクイニクスはなぜ強いのか?
エクイニクス・ジャパン古田氏とのランチミーティングに参加してきた。カジュアルながら、充実した「雑談」を記事化してみたいと思う。
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2019年01月04日 12時00分
1.9万シェアされたコラムから記者はなにが学べるか?
昨秋に書いたさくらインターネットのコラムが過去にないくらいバズったので、書き手の立場として、一応分析してみた。
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2018年12月21日 17時30分
リアルイイクラ納会はIT媒体の作り手と読者の新しいコミュニティだったのはないか
20日木曜日の夜、市ヶ谷のオフィスでTECH.ASCII.jp主催の忘年会イベント「リアルイイクラ納会2018」が開催された。TECH.ASCII.jpの3人とともに、他メディアの記者、編集者、ライターたちが参加者といっしょに2018年の記事について語り合う最高に楽しいひとときだった。
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2018年12月06日 10時00分
2ヶ月に2回行ったラスベガス出張を振り返る
IT記者のラスベガス出張ってこんな感じ
先週は1週間、AWSのイベントでラスベガスにいました。ここではIT記者のラスベガス出張について書いてみます。
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2018年10月23日 09時00分
注目のスタートアップの情報を足で稼いでみた
記者が広報・PR会社のもとに出向くキャラバンやってみた
最近は記者も働き方改革だ。働き方について取材していると、最終的には個人のタイムマネジメントが非常に重要であることがわかってきた。ということで、最近は広報やPRの人にまとめて会うキャラバンというプロジェクトをやっている。
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2018年10月18日 09時00分
ITが経営に影響を与えるほど日本企業はまだDXしてない
V字回復のクラウド美談「陣屋」事例の正しい読み方
テクノロジー活用でV次回復を果した老舗旅館の記事、どう読み解けばよいのだろうか?
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2018年09月10日 09時30分
北の大地でさくらが成し遂げた圧巻のミッションインポッシブル
約60時間を非常用電源設備で乗り切った石狩データセンターの奇跡
停電中の約60時間を非常用電源設備で乗り切った石狩データセンター。いったいどこがすごいのか? 改めてきちんと解説していきたい。
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2018年09月06日 07時00分
日本のパッケージベンダーはクラウド戦略をまだ迷っている
クラウドに行く企業、クラウドをやめる企業、それぞれの事情
先週、パブリッククラウドを導入するサイボウズと、パブリッククラウドをやめて自社データセンターに戻したDropboxという、まさに対称的な2つの記事を掲出した。
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2018年08月22日 10時00分
ポリシーなき採用一点集中主義に未来はあるのか?
圧倒的な人手不足感が生み出す働き方改革の光と闇
先日、公開された「求人広告や採用広報って本当に必要なの?」というYoshiki Kojimaさんのブログには、働き方改革やエンジニア界隈の取材を通じて、自分が漠然と感じていたことがまとめて問題提起されていて驚いた。
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2018年07月20日 08時30分
改めて浮き彫りになるストレージ設計と事業者連携の難しさ
ファーストサーバはなぜ2度目の障害を起こしたのか?
4日間に渡ってサービスが全面停止したファーストサーバの「Zenlogic」。年に何回か起こるクラウド障害の1つではあるが、6年前の大規模障害から学ばなかったのかという疑問がつきまとう。
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2016年12月07日 07時00分
AWSとre:Inventのどこがすごいのか、かみさんに説明してみた
「普通の読者からすればクラウドなんてiPS細胞と同じ」とは、AWS re:Inventの打ち上げ同席したとあるビジネス誌記者の弁。ともかくITにあまり明るくない人にAWSとre:Inventのすごさをどう伝えるか? 頭をしぼったあげく、出張帰りの私とうちのかみさん(元IT業界人)との会話で再現してみた。
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2016年10月24日 07時00分
ホールセールビジネスがもたらす新しいIoTサービスの可能性
KDDI採用は序章?MVNO事業者にIoTの道を拓くソラコム第2幕
先週のITPro Expo 2016で発表された「KDDI IoTコネクト Air」は、KDDIがソラコムのIoTプラットフォーム「SORACOM vConnec CORE」を採用することで実現したサービス。生まれて1年のスタートアップのサービスを大手通信事業者が採用するという快挙もさることながら、個人的にはWebサービス事業者にIoTサービス参入の道を拓いた方が大きなインパクトを感じている。
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2016年10月14日 11時00分
vCloud Airを経たからこそ実現したリアルハイブリッドクラウド
VMware Cloud on AWSが市場に与えるインパクトと国内市場
日本時間の10月14日、VMwareとAWSはVMware環境をAWS上で提供する「VMware Cloud on AWS」を共同発表した。オンプレミスの仮想化という市場で大きなシェアを持つVMwareの戦略転換は、国内のエンタープライズ市場でのクラウド導入に大きな影響を与えるだろう。
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2016年05月23日 15時00分
マイクロソフト、オラクル、IBM、AWSが次々とイベントを開催
編集部には疲労困憊の記者が累々?5・6月のITイベントをさらう
疲労困憊したIT記者が各編集部に累々と並ぶであろう春のイベントラッシュシーズンが今年もやってきました。ベンダーの方々からは「呉越同舟させるな」とか、「うちのが載ってない」とか、「で、お前はどこに参加するんだ」といった声をいただきそうですが、各イベントの概要を改めて読者のみなさまにゆるーくお伝えします。
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2016年01月01日 13時00分
身の回りの「シャドーPR」は三方よしに結実するのか?
ITの新しい価値を模索する2016年、記者と広報・PRの関係は?
あけましておめでとうございます。TECH.ASCII.jpの大谷です。本年もよろしくお願いいたします。新年1発目ということで、今回は2015年の振り返りと2016年の動向についてさらっと書いてみたいと思う。
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2015年10月13日 07時00分
ポートフォリオは補完的だが、クラウド市場での生き残りに疑問
デルのEMC買収、クラウド時代には延命措置かもしれない
約8兆円という未曾有の規模で行なわれるデル主導によるEMCの買収。昨年あたりからEMCの買収話はちらちら出ていたが、ここに来て一気に話が進み、結局報道から非常に短い期間で発表にまで至った。メガベンダーの登場は、果たしてIT業界にどのような影響を与えるのか? それとも与えないのか?
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2015年10月05日 07時00分
業界を席巻したSORACOM旋風から見えるユーザーの高い期待
半年でNGNの世界観を実現したソラコム、どんだけすごいんだ
9月30日からの「ITpro EXPO 2015」でまさにキラ星のように鮮烈なデビューを飾った「SORACOM」。IoTを前提とした従量課金制の安価なSIMサービスに注目が集まりがちだが、サービスの本質はやはりクラウド上に実装したスケーラブルな交換機機能にある。
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2015年08月18日 07時00分
働き方改革とITのセット販売が本格的に始まった
次世代オフィスは 「ショールーム」から「テーマパーク」へ
8月4日、サイボウズは日本橋の新オフィスを報道陣に披露した。東京駅から歩いてすぐというビジネス面での一等地という場所、クラウド系企業ならではの遊び心あふれた新デザインはもちろん、注目したいのはやはり「新しい働き方の提案」という役割を担っている点だ。
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2014年08月18日 09時00分
クラウドの薄利多売ビジネスは深夜の1人労働と通じる?
Google Appsから学ぶクラウドビジネスの不都合な果実
「Google Appsのリセラーはこの1年で相当減っていると思います」。先日、Google AppsパートナーのあるSIerから聞いた話だ。薄利多売にならざるを得ないクラウドインテグレーションの影の部分は、クラウドの普及と共に顕在化しつつある。
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2014年07月08日 09時00分
当世風な「YAYOI SMART CONNECT」登場の背景を妄想する
国産ソフトの雄を本気にさせたクラウドネイティブな新興勢力
中小企業向けの会計ソフト「弥生シリーズ」を展開する弥生が発表した「YAYOI SMART CONNECT」。取引データを自動的に仕訳、外部のアプリケーションからデータを取り込むといういかにもクラウドらしいサービスが、後発のfreeeを強烈に意識しているのは明らかだ。
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2014年06月16日 06時00分
「理想は成功報酬。現実は……」課金から見るビッグデータビジネスの難しさ
ビジネスの成果に課金できるか?TD芳川CEOが投げた課題
6月12日に開催されたトレジャーデータの事業戦略説明会に遅刻してしまった。ダブルブッキングで冒頭30分の遅刻なので、すでにニュース記事を書く資格は私にないが、課金に対する質問に答えた芳川裕誠CEOのコメントは、それだけで行った価値があると思わせるものだった。
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2014年05月21日 06時00分
鉄壁の守りがあるから安心して攻められる
生え抜き情シスに変革は可能?攻めのITは人材流動から始まる
ここ数年、「へえー、変わったことやってるなあ」と感じるユーザー事例には一定の法則がある。情シスが生え抜きではないのだ。代替わりや世代交代、ベンダーや異業種からの転職などで取り込まれた新しい血が、企業のIT活用を次世代に導いている。
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2014年03月04日 06時00分
バックアップ&アーカイブが流行るこれだけの理由
欲しいのは100万IOPSよりも1GB/月額1円切れるストレージ?
昨年、大手が一気に参入したオールフラッシュアレイの競争は、スピードのみを追求するレースカーのようだ。しかし、用途や市場環境から考えれば、スピード追求とは対局にあるバックアップ&アーカイブなどの「コールドデータ」を扱うストレージ製品の方が盛り上がるような気がしてしようがない。
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2014年02月04日 06時00分
サイボウズ×さくらインターネット対談記事の背景とは?
IT媒体の新年って、年頭所感のコピペでよかったんだっけ?
先月掲載したサイボウズとさくらインターネットの社長対談がおかげさまで好評を博している。今回の対談記事を作った背景は、もちろん両者のシナジーへの期待が大きいが、IT媒体の年始に一石を投じたいという意図もある。
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2014年01月21日 06時00分
ODM/OEMベンダーのニーズはあくまで限定的?
多品種時代が到来?サーバーベンダーの役割は終わってない
2014年のIT動向においてもっとも読みにくいのが、企業のITシステムやクラウドを基礎から支えるサーバー市場だ。クラウド事業者が存在感を増す一方で、仮想化や垂直動向システムの台頭も進んでいる。台数や売り上げのみではつかみにくい市場を概観する。
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2014年01月09日 06時00分
空中戦から地上戦に突入する2014年のクラウド市場
エコシステムで勝てない国産クラウドは人海戦術に頼るのか?
2014年、国内のクラウド市場での戦いは、「空中戦」から「地上戦」に移ると思っている。マーケティング施策やリード取りではなく、とにかく足を使ってクラウド売ってこいというフェーズに突入するのだ。それに伴いSIerやベンダーなどが抱えているIT人材も大きく流動化すると思われる。
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2014年01月07日 06時00分
高価なお買い物に見合うユースケースとは?
ソフトウェアに真価!オールフラッシュアレイは第2世代に注目
2014年のIT市場はどうなるか? まずはサーバーに比して活況を呈したストレージ市場について見ていきたい。2013年は、昨年に引き続き、NANDフラッシュ(以下、フラッシュ)の製品への導入が一気に進んだ年だった。特に、すべてをフラッシュで構成したオールフラッシュアレイという新ジャンルで、次々と新製品が投入された。
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2013年12月17日 06時00分
The Microsoft Conference 2013の裏ナンバーワンはこれ!
Excelからビッグデータ!来年のヒット商品はPower BIに決定?
先月、2日間に渡って大々的に行なわれた「The Microsoft Conference 2013」。表面的には、最新のWindows Server 2012 R2のラウンチやWindows Azureの国内データセンターへのコミットが大きかったが、個人的には「Power BI」が裏ナンバーワンだと思っている。
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2013年11月12日 06時00分
クラウド導入への機運とユーザーの変化に驚く
ヘビーメタルなvForum、汗匂うcybozu.comイベント
先週は「VMware vForum 2013」と「cybozu.com Conference 2013」という2つのイベントにお邪魔した。どちらも「クラウド」というキーワードでは共通しているのだが、ベクトルが大きく違っていたのが印象的だった。
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2013年09月11日 10時00分
ハードウェアのコモディティ化を楽観的に捉えてみる
今の中小企業のIT担当者が本当にうらやましい!
ハードウェア製品のコモディティ化が進んでいる。部品価格の下落、競合とのシェア争い、価格重視マーケットへの参入など、ベンダー側の事情はいろいろあるが、中小企業にとってみれば、優れた製品を低廉な価格で導入できるよい機会になっている。
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2013年05月29日 08時00分
ますます真価を問われるクラウド時代のメインフレーム
敵か?味方か?垂直統合型システムをめぐる素朴な疑問
ちょうど1年前の日本IBMの「エキスパート・インテグレーテッド・システム」の登場を機に、いわゆる「垂直統合型システム」が俄然盛り上がっている。各社の製品が出そろった感のある昨今だが、素朴な疑問は意外と解消されていない。
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2013年05月22日 09時00分
日本を代表するエンジニアが海外で起業した意味
手放しで喜べなかったトレジャーデータ日本進出の記事の人気
トレジャーデータの発表会をレポートした「クックパッドや博報堂も愛用中!トレジャーデータ日本進出」がやたら読まれている。SNSのレスポンスだけ見れば、最大手のITproや@ITと比べてもひけをとらない数だ。しかし、手放しで喜べない理由がいくつかあった。
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2013年05月10日 06時00分
EMC World 2013の目玉製品を読み解く
ViPRはEMC自体にも鎌首をもたげないのか?
EMC World 2013で鳴り物入りで発表されたストレージ管理プラットフォーム「ViPR」。Viper(毒蛇)からもじったインパクトのある製品名だが、正直「地味」という印象はぬぐえない。とはいえ、トップストレージベンダーのEMCがやるからには、それなりのインパクトはある。
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2013年04月23日 06時00分
SeaMicroのような優等生と比べることに意味はない
HP Moonshotの“すごいところ”と“すごくないところ”
4.3Uに45台のサーバーを収納できる「HP Moonshot System」が日本でも発表された。大々的に披露された発表会から2日経って、冷静に考えてみると、製品の「すごいところ」と「すごくないところ」、そして「真の価値」が見えてくる。
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2013年04月04日 09時00分
「売りよし」「買いよし」を目指す日本流マネージドビジネスの新潮流
KDDIもNTTも!IT版御用聞きサービスがもてはやされる理由
「KDDIまとめてオフィス」(KDDI)や「オフィスまるごとサポート」(NTT東日本)といった「中小企業向けのワンストップ型ITサービス」が注目を集めている。ベンダーや通信事業者など、さまざまな立場の思惑がうずまくこうしたサービスが今もてはやされる理由とは?
