わずか15cmのAIスーパーコンピューター「EdgeXpert」が登場 NVIDIA Grace Blackwellで研究開発を加速

文●さとまさ 編集⚫︎ASCII

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アイティーシー、NVIDIA Grace Blackwell Superchip搭載AIスーパーコンピューター「EdgeXpert」の取り扱いを開始

 アイティーシーは2025年10月7日、最新のNVIDIA Grace Blackwell Superchipを搭載したMSI社製のAIスーパーコンピューター「EdgeXpert」の取り扱いを開始したことを発表した。

デスクトップサイズで1ペタフロップス級のAI性能を実現

 「EdgeXpert」は、AI開発者や研究者向けに設計されたコンパクトなAIスーパーコンピューターで、デスクトップサイズで1ペタフロップス級の計算性能を発揮するという。 本体サイズは幅151×奥行151×高さ57mmと小型ながら、NVIDIA Blackwell GPU20コアArm CPUを搭載。効率的なモデルチューニングやリアルタイム推論をスムーズに実行できる点が特徴だ。

最大1000 AI TOPSのTensor性能と128GBメモリを搭載

 「EdgeXpert」の最大の強みは、1000 AI TOPSのTensorパフォーマンス128GBのシステムメモリを備えていること。これにより、複雑なAIワークロードもストレスなく処理可能だ。 さらに、NVIDIAの高速接続技術「NVLink-C2C」を採用することで、PCIe 5.0の約5倍の帯域幅でCPUとGPU間のデータアクセスを高速化しているという。

2台連携で最大4,050億パラメータのAIモデル処理も可能

 この圧倒的な性能により、EdgeXpertは単体で最大2,000億パラメータのAIモデルを処理可能。 また、2台のEdgeXpertを連携させることで、最大4,050億パラメータのAIモデルをローカル環境で処理できる。これにより、データセキュリティの確保や低レイテンシ化、運用コストの最適化を同時に実現する。

高効率・省電力設計で場所を選ばず運用可能

 高い電力効率も魅力の一つで、一般的なコンセントから電源供給が可能なため、オフィスや研究室などどこでも手軽に導入できる。 さらに、NVIDIAのAIソフトウェアアーキテクチャを活用することで、デスクトップからクラウドへのスケーリングをシームレスに行える点も大きな特徴だ。

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