このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

新清士の「メタバース・プレゼンス」 第113回

AI丸投げのゲーム開発が超楽しい 誰もがプログラムを作る時代は確実に来る

2025年06月30日 07時00分更新

文● 新清士

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 「バイブコーディング(Vibe Coding)」という、生成AIに指示することで、自分自身がプログラムを書かなくても、ノリ(Vibe)でプログラムを書けるという手法が大きく関心を集めています。なかでも特に注目されているのが、5月から一般提供が始まった米Anthropicの「Claude Code(クロード・コード)」です。筆者はプログラマー的なスキルはまったくありませんが、バイブコーディングでゲームを作ることはできるのでしょうか? 結果、ChatGPT(GPT-4o)だけでも実現はできますが、Claude Codeの方が圧倒的に高速で扱いやすい――そんな“次の時代”の胎動を実感しました。

きっかけはXで見かけた“AIで作った”ゲーム

 まず、筆者がサンプルで作ったClaude Codeで作成したノベルゲームのテックデモを紹介します。最初のバージョンのデモの実装にかかったのは約3時間程度、その後、画像や音声などの組み込み、さらにデバッグを含めると5時間ほどで作成できました。使用したのは当初はChatGPT(GPT-4.1)のみ。その後、Claude Codeを使って書き直しています。

 もちろん、筆者は一切コードを書いていません。

▲筆者が作成したテックデモを撮影した動画。実際のゲームはウェブアプリなどを簡単に公開できるホスティングサービス「Vercel(ヴァーセル)」上で公開中

https://graduation-story.vercel.app/

 これを作ってみようと思ったのは、gimuさんという方のデモをX(旧Twitter)で見たのがきっかけでした。gimuさんは、本職はWebマーケティングをされていて、バイブコーディングでゲームを開発しているそうです。このゲームではClaude Opusが脚本を書き、ChatGPTで画像を生成し、Claude Codeにコードをそれぞれ作らせ、お酒を飲みながらゲームを開発したと書いていました。

 サンプルとして公開されたテキストアドベンチャーゲームは、ゲームに登場する村人NPCが意識を持ちはじめて「自分を消さないでくれ」とプログラマーに訴えはじめるという内容になっていました。数分で終わる内容ですが、わずか数時間で作られたということが驚きでした。

 しかも、Claude Codeに指示したプロンプトは、以下のシンプルなものだったというのです。

―――――

Next.jsとTypescriptでノベルゲームを作成してください。画像はフォルダの中のものを使ってください。ノベルゲームの台本は以下になります。

{ここに台本をコピペ}

―――――

 そこで筆者も試しに作ってみたくなったというわけです。

▲gimuさんの書き込み。実際のゲームはやはりVercel上でプレイできる

https://a-bug-named-heart-git-main-gimu-projects.vercel.app/

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事
ピックアップ