●今年も猛暑の予感!
5月なのに30度を超えたり、梅雨なのに35度を超えたりと、全国各地で今年も夏の暑さに悩まされそうな予感がします。暑い日は外に出ず、エアコンをつけて家の中で過ごすというのが一番ですが、仕事で外に出なければならない日もありますから、そうもいってられません。
また、せっかくの休日であれば、いつもの違う環境でリフレッシュしたい、という人も多いでしょう。キャンプや釣り、登山といったアウトドア趣味はもちろん、スポーツ観戦やサイクリングを楽しみに、外へ出かけたくなるものです。
とはいえ、気候はこちらの予定に配慮してくれません。暑くなればそれだけで疲れてしまいますし、熱中症の危険も高まります。暑さに負けずに楽しみたいというのであれば、体を冷やすアイテム……保冷剤や冷感タオル、日傘、冷たい飲み物、ハンディファンなどを準備したいとことです。
●手がふさがらない冷却方法が欲しい
そうはいっても、これらのアイテムは手が塞がったり、瞬間的にしか冷えなかったりと、長時間の活動に向いていないものが大半です。なるべく長く、野外で快適に活動できるものが欲しいと考えているなら、「電動ファン付きウェア」はどうでしょうか。
これは、炎天下の工事現場、天井が高くエアコンが使いづらい倉庫や工場などで重宝されている、暑熱対策用の服。ファンで外気を服の内側へと送り込み、体を冷やすというアイテムです。
「暑い日に熱風を送り込んだって涼しくならないだろ……」と考えてしまいがちですが、実はこれは誤解です。どうしてこう考えてしまうかといえば、エアコンの風に当たるように、冷たい風そのもので体を冷やすと思ってしまうからでしょう。
●電動ファン付きウェアの仕組み
しかし、電動ファン付きウェアが涼しく感じるのは、少し原理が違います。
そもそも、人の体は暑いと汗をかき、汗が蒸発するときに熱を奪って体温を下げるようにできています。このとき風が吹けば、汗の蒸発を助てくれるほか、体近くの湿って温度の上がった空気を素早く取り除いてくれるため、涼しく感じるわけです。暑い日でも風があれば過ごしやすかったり、扇風機で涼しく感じるのと同じです。
●服の中に風を通す、という発想
とはいえ、服を着ていると風が体に当たらず、涼しくなりません。電動ファン付きウェアがやっているのは、この服の下に風を送り込むこと。背面にある2つのファンで空気を取り込み、服の下に風の通り道を作ることで、汗を蒸発させ、体温を下げやすくしているわけです。気温が体温を超えるような酷暑では効果が薄れてしまうとはいえ、屋外での暑熱対策としては、かなり活躍してくれます。
●作業着に見えない空調服がほしいよね
問題があるとすれば、基本的には仕事用の作業服となるため、カジュアルシーンで着づらいことでしょうか。こういった声に応えてか、昨年、BEAMSプロデュースによる、デザインにこだわった空調服社の電動ファン付きウェア「空調服 2WAYブルゾン BEAMS DESIGN BM2404」が誕生。この「空調服」をお借りしたので、試してみました。

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