Interop Tokyo 2025、竹中工務店ブース
人類、月で生活する準備中。竹中工務店が描く「月面の住まい」とは
2025年06月17日 13時00分更新
月面に家を建てる
月面に家を建てる──サイエンス・フィクションの世界で繰り返し描かれてきた夢が、いよいよ現実味を帯びてきたといえるかもしれない。しかもその家づくりを担うのは、地球上で数々の建築を手がけてきた老舗ゼネコン、竹中工務店である。
竹中工務店は、東京大学、九州大学、そしてJAXA(宇宙航空研究開発機構)が共同で進める月面ベースキャンプの研究開発プロジェクトに、2024年度より参画。Interop Tokyo 2025において、プロジェクトに関する展示を行った。
プロジェクトが目指すのは、月面のうち特定の地形に、人類の活動拠点となる“ベースキャンプ”を設営すること。このベースキャンプは調査用基地ではなく、4人が6ヶ月間暮らせる本格的な「住まい」としての機能を備えた施設だ。
折りたたみ式の家、月で展開
この月面ベースキャンプの最大の特徴は、「展開着床機構」と呼ばれる折りたたみ式の構造にある。
ロケットで運べる限られたスペースと重量の中で、必要な生活空間を確保することを優先した結果、打ち上げ時は折り畳まれており、月面で展開することで、最小構造から最大効率を引き出す設計に辿り着いた。
これまでに、小型モックアップでの形状設計はほぼ完了しており、昨年度時点で実大パーツの試作段階に突入しているという。
滞在モジュールには、空気や水の供給・循環設備の構想、さらには月面での野菜栽培を見据えた緑化スペースの検討など、「暮らし」に欠かせない要素を地球から宇宙へ持ち込む工夫が詰まっている。

この連載の記事
-
ITトピック
就職人気ランキング常連の「キーエンス」 実際、何してる会社か知ってる? -
ネットワーク
元Appleの技術者が立ち上げたネットワーク製品が、エンジニアのハートにもぶっささりまくり!「UniFi」ってイケてるぞ! -
ITトピック
知らない間に、電子ペーパーがものすごく進化していた。屋外OK、しかもフルカラー。 -
ネットワーク
盗難事件が多い昨今「カメラ+AI」はまさに旬 ネットワーク機器の管理はクラウド型へ -
サーバー・ストレージ
インターネットに接続する「超巨大電源タップ」一体、何もの? -
TECH
おう、久しぶり! 東京2020五輪キャラ「ミライトワとソメイティ」に会ってきました! -
TECH
修正パッチ未提供でも脆弱性をふさぐ アズジェントが「Vicarius VRX」を紹介 -
データセンター
レゴで作ったデータセンターの精密さに驚き! MCデジタル・リアルティでチェックしてきた -
ネットワーク
累計40万個突破! 「手のひらネットワーク機器」第3弾は6月12日発売 待望のUPSも登場! -
TECH
レノボ製サーバーは「極端に静か」 そこには構造的な理由があった! - この連載の一覧へ