パナソニックが4月18日に発表した「くらしスタイル」シリーズの薄型テレビ。
くらしスタイルには、キャスター付きのスタンドで自由な場所にテレビを動かせる「レイアウトフリーテレビ」(液晶タイプ)と、壁と一体化して設置できる”壁ピタデザイン”を採用し、大掛かりな工事なしでテレビを壁掛けできる「ウォールフィットテレビ」(有機ELタイプ)の2種類があります。
このシリーズは、新しいテレビの利用スタイルを提案する製品として、今までも注目を浴びてきましたが、その機能が2年ぶりに刷新され、より使いやすくなっています。その実機がメディア向けに公開されたので見てきました。
ゲーム機やレコーダーが邪魔にならなくなった
どちらも、配線が必要なチューナー部分を別筐体に収め、ディスプレー部分と分離する仕組みになっています。チューナーはテレビとは離れた邪魔にならない場所でアンテナ線につなぎ、チューナーとディスプレーの接続はワイヤレス伝送にして、ディスプレー部分の接続は電源に繋ぐだけで済ませられるのが特徴です。
新製品はこの基本コンセプトを受け継ぎつつ、従来製品に寄せられた声を元に、3つの大きな改善が加えられているそうです。
第1のポイントが「WIreless Connect」。従来の機種では、チューナーで受信したテレビ放送のワイヤレスで伝送はできましたが、外部機器はテレビに直接繋ぐ必要がありました。このため、ゲーム機やレコーダーなどをつなぐ際は、ケーブルが必要になったり、テレビの位置に合わせて電源を確保したりとやや不便でした。新製品ではここを改善。チューナーも収めた筐体にHDMI入力端子も備えており、ここにレコーダーやゲーム機などを接続しておけば、テレビの周囲はシンプルな状態を維持できます。
第2のポイントが色です。レイアウトフリーテレビは従来ホワイトのみの展開でしたが、質感が高く、ダーク系の家具にも合う新色である「Mat Dark Gray」が選べるようになりました。グレー樹脂の上にマット塗装を施したプレミアム感のある仕上げが特徴です。
最後のポイントが、壁掛けで大画面をしたいという要望に合わせてウォールフィットテレビに65V型モデルが追加された点です。「壁掛けならば、やはり大画面がいい」というニーズに合わせたサイズ展開の強化となります。
放送を楽しむのもよし、ネット動画やゲームを楽しむのもよし
パナソニックのテレビはFire TVの搭載により、Prime Videoをはじめとした動画ストリーミングなどと相性のいいテレビに進化しています。長年培った画質や音質など基本的な要素はしっかり押さえつつ、暮らしに溶け込むデザインや新しい利用方法が可能であり、テレビは決まった場所におく、テレビに合わせて部屋のレイアウトを決めるといった従来の常識を変える提案がなされているのが特徴です。
新製品の一覧と実売価格は下記の通りです。
レイアウトフリーテレビ
・TH-43LF2(HDMI入力3系統):21万円前後
・TH-43LF2L(HDMI入力1系統):17万円前後
・TH-43LF2L-H(マットダークグレー):18万円前後
ウォールフィットテレビ
・TH -65LW2(65インチ、HDMI入力3系統):48万円前後
・TH -55LW2(55インチ、HDMI入力3系統):38万円前後
・TH -55LW2L(55インチ、HDMI入力1系統):32万円前後
HDMI端子が3系統のモデルはチューナーボックスにHDD(2TB)を内蔵。また、HDD内蔵モデル/非内蔵モデルのどちらも、外付けHDDへの録画が可能になっています。
特にキャスター付きのレイアウトフリーテレビはダイニングキッチンで料理や食事する際に見やすい場所に動かしたり、就寝前に寝室などで使ったりと気軽に動かして使用することが可能です。また、広いリビングがある家では、仕切りとして、使うといったこともでき、使用しない場合は背面に向けて存在感をなくすこともできます。
引っかかってもすぐ外れるマグネット式の電源コネクターや転倒防止機能なども用意されており、子供やペットがいる家庭でも導入しやすいと思います。最近では、グレー系のインテリアの人気が高まっているそうですが、マットダークグレーの質感は高く、存在感を主張しすぎないのが魅力です。テレビの存在理由を改めて考える機会を提供する。そんな製品であると感じました。
