4月7日に、クラウド系画像生成AIサービス「Midjounery」最新バージョンの「v7」がリリースされました。1年近くかけてゼロから新しいモデルを開発したこともあり、過去のバージョンを超える表現力をすぐに感じられる、基本性能の高さが印象的です。Midjourney v7がどんなポテンシャルを持つかを紹介しつつ、今後の戦略を探ります。
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高速生成機能「ドラフトモード」が追加
Midjourney v7はプレビューバージョンとしてリリースされ、その後も毎週のように更新を通じて微調整が続けられています。多言語に対応しており、日本語でのプロンプトもそのまま使えるようになりました。
機能的に大きなアップデートとしては、「ドラフトモード(Draft Mode)」が追加されました。これは画像生成AI「Stable Diffusion」における「LCM」のような高速生成機能です。Midjourney v7は全体的に生成速度が高速化されていますが、ドラフトモードでは4枚の画像を生成するのにわずか10秒あまりで生成されます。より手軽かつ短時間で、自分が目指したい画像を模索することができるわけです。そのうえで、「Enchance(エンハンス)」を選ぶことで、ドラフトで作成した画像をv7の通常モードで生成することができます。

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