
「ControlNet」や「Stable Diffusion」のWebUIである「Fooocus」を作った天才エンジニア、イリヤスフィール氏(通称Illya)が2025年4月17日未明、GitHubで突如公開したローカル環境で動かす動画生成AI「FramePack」がAIオタク界隈を爆沸きさせている。
コードは数百行だが中身はテンセント製の動画生成AI「HunyuanVideo」を魔改造し、独自の「次フレーム詰め込み圧縮」ネットワークでVRAMが6GBしかないNVIDIA製GPU搭載のWindowsマシンでも30fpsの1分動画が生成可能な妖刀仕様。生成中のメモリー消費はほぼ横ばいで推論速度も線形、しかもCUDA OOM(GPUメモリーに大きすぎるデータが入った際に起こすエラー)回避スイッチ付きと、Text‑to‑Video界隈でコスパ最強候補とのもっぱらの噂だ。
ASCII.jp上で毎週ホットなAIトピックスをコラムで伝えていただいている新清士さんのXのポストによると、「30秒一発だし。4090で約30分。」とのこと。
とはいえ、解像度を320pixから512pixに上げてもフレーム落ちは意外と少なく、プロンプトを詰めれば「カメラぶれ皆無・背景崩壊ゼロ」の神ムービーが量産可能との報告も。昨夜未明から「FramePackで猫GIF量産したらSSDが死んだw」などといった報告が乱舞し、生成AI界隈ではまたしても大規模社会実験が展開中。
もちろん著作権グレーとコンテンツフィルタはデフォルト無効なので、法と倫理はセルフケア必須。READMEで開発者が「自己責任でな☆」と吐き捨てるストイックさも含め、こうした依存関係を乗り越えられる者だけが新しい映像体験を手にできる。総じて、初心者には危険物、玄人には新しい玩具として、またまた生成AI界隈の水面に大きな波紋を広げる一石となっている。
