Beatsは2月12日、「ワークアウトのための心拍数モニタリング機能」を新たに搭載したワイヤレスイヤホン「Powerbeats Pro 2」を発表、国内では2月13日から販売を開始する。価格は3万9800円。カラーバリエーションは4色で本体にはXS、S、M、L、XLの5種類のイヤーチップが付属する。
心拍数のモニタリングが可能に、装着感に優れ、多機能な完全ワイヤレス
Powerbeats Pro 2は「AirPods Pro 2」と同じH2プロセッサーを搭載した完全ワイヤレスイヤホンで、アクティブ・ノイズキャンセル機能や高性能な外音取り込み機能など、高級機に求められる高い基本性能をもつ。一方で安定性の高いイヤーフック型のスタイルを採用し、ジョギングやジムでのワークアウトなど、スポーツに適した製品となっている。そのためにハウジング形状や角度、ブリッジの長さなども綿密に調整しており、AirPodsシリーズの知見も多く取り入れているとのことだ。
機能面での特徴は心拍数を計測する機能を持つ点だ。「ワークアウトのための正確な心拍数モニタリング」と称する。LED光学センサーが毎秒100回以上のパルスを発して血流を測定する。ユーザーはその結果をリアルタイムで確認できるほか、対応するフィットネスアプリと情報を連携して様々な機能を利用できる。
Beatsではバイオメトリックセンシングの技術を、今後積極的に取り入れていきたいという。心拍数が計測可能なイヤホンは市場でも増加傾向にある。しかし、多くはイヤホンメーカーとは異なる企業の技術を流用して開発されており、センサーも片側にしか入っていない。そのためアプリケーションを含めたユーザー体験があがらず、精度も出しにくく、弱点になっているという。
一方でBeatsは2014年にアップルファミリーになったため、R&DチームやApple Watchチームと技術連携できる。Apple Watchなどが搭載してきたデバイスが持つ能力を維持しながら1/16と超小型のデバイスを開発し、本体の小型化ができた。また、心拍センサーは左側と右側両方のイヤホンが内蔵し、計測の精度を上げる仕組みも取り入れた。
結果として、iOSのエコシステムを活用した、統一感を持ち、連携性も取れた使い勝手が得られるようになっている。このエコシステムには、ランニングアプリの「Nike Run Club」、スキー&スノボの滑走記録ができる「Slopes」、縄跳びアプリの「YaoYao」など互換性を持つサードパーティアプリも含まれる。心拍数の計測はiOSのヘルスケアアプリで承認することで可能となる。Nike Run Clubではワークアウトを始めると自動で心拍数の計測がスタートして、終わると自動的に止まりアーカイブに進む。必要であれば、途中にSiriの音声で自分の心拍数を知ることも可能だ。
ちなみに、Androidユーザーも心拍数の計測とそれに紐づくアプリの使用が可能だ。ただし、操作感は一部異なるとのこと。また、心拍センサーの情報はジムに設置されている様々な機器と共有することも可能となっている。
