最新パーツ性能チェック 第459回
ひとまず3DMark&消費電力を見てみた
Arc B570が4万円台半ばで発売、性能はRTX 4060やRX 7600対抗の本命か【速報検証】
2025年01月16日 23時00分更新
インテルのXe2アーキテクチャーを採用したGPU「Arc Bシリーズ」の第2弾、「Arc B570」の国内販売が始まった。Arc Bシリーズは同Aシリーズの経験と反省を設計に強く反映させ、イマドキのゲームグラフィックに必要な機能を大幅強化。さらに、AI処理性能(XMX)も向上したGPUだ。
Arc B580の仮想敵は「GeForce RTX 4060」(以下、RTX 4060)や、「Radeon RX 7600」(以下、RX 7600)といったVRAM 8GB仕様のGPUだ。初出時の北米価格ではこれらのGPUよりも安く、VRAM(12GB)も性能も上というアドバンテージがあった。しかし、残念なことにArc B580の国内価格は5万円前後からで、すでに価格が値下がった状態の競合達よりもやや高価になってしまった。
Arc B570もRTX 4060やRX 7600が仮想敵であるという点は変わりないが、予想実売価格は4万円台半ば。Arc B580よりもややお安く設定されている。そのぶん、内部の回路構成やVRAMの容量は減っているが、この変更によって競合に対するアドバンテージをどの程度保てるのかに注目したい。
今回筆者はレビュー用にASRockの「Intel Arc B570 Challernger 10GB OC」をお借りすることができた。ただし、今回CES 2025の取材スケジュールが被り、さらに帰国後に体調を崩して寝込むなどで十分な検証を行うことができなかった。そこで、今回は速報として「3DMark」の結果だけを取り急ぎお届けし、本命のゲーム検証は続報にてお届けするということでご勘弁いただきたい。

Intel Arc B570 Challernger 10GB OC(型番:B570 CL 10GO)はデュアルファン、カード全長は249mm&2スロット圧の手頃なサイズだ。左側ファンの上にある凸部(の白い部分)は通電時に発光する。予想実売価格は4万5000円前後

映像出力端子の構成はDisplayPort 2.1×3にHDMI 2.1a×1。3つ並んだDisplayPortのうち、中央のポートのみUHBR13.5、ほかはUHBR10という構成もArc B580と共通。ただし、4K@240Hzや8K@60HzといったUHBR13.5が必要なディスプレーを使わないのであれば、どちらでも大丈夫だ

「GPU-Z」による情報。テスト用に配布されたドライバーは、1月2日付けでインテル公式サイトにあがったものと同じだった

この連載の記事
-
第460回
自作PC
Arc B570でもRTX 4060/RX 7600は超えられるのか? ゲーム10本で検証 -
第458回
自作PC
Arc B580のRTX 4060/RX 7600超えは概ね本当、11本のゲームで検証してわかった予想以上の出来 -
第457回
自作PC
インテル新GPU、Arc B580の実力は?AI&動画エンコードは前世代より超強力に -
第456回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」は高画質設定でも最強ゲーミングCPUであることに間違いはなかった -
第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する -
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! -
第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 -
第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る -
第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? - この連載の一覧へ