OpenAIの技術スタッフであるVahid Kazemi氏が12月7日、同社がAIの最終目標とされる汎用人工知能(AGI)を既に達成したとの見解をXで示した。
Kazemi氏は、OpenAIが12月5日に一般公開した最新モデル「o1」に言及し、「すべてのタスクで人間を上回るレベルには達していないものの、ほとんどのタスクでほとんどの人間よりも優れた性能を備えている」と主張している。
LLMが「レシピに従っているだけ」という批判に対しては、1兆個のパラメータを持つニューラルネットワークが何を学習できるのかを完全に説明できる人はいないと反論。科学的手法自体も「観察、仮説、検証」というレシピとみなせると指摘し、優れた科学者の直感も試行錯誤を通じて構築されたものだとしている。
Kazemi氏は2024年10月入社の新人スタッフで、LinkedInによれば、以前はApple、Google、Waymoなどの大手テック企業でAIや自動運転の開発に携わっていた。KTH王立工科大学でコンピュータビジョンとロボット工学の博士号を取得している。
なお、前日の12月6日には、OpenAIがMicrosoftとの契約からAGIに関する条項を削除することを検討しているとFinancial Timesが報じている。発言の事業的な意味合いは不明確だ。