• Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード
注目の特集

イベントレポート

アクセスランキング

週刊アスキー最新号

  • 週刊アスキー特別編集 週アス2024October

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

MITテクノロジーレビュー

『グランツーリスモ7』もプレイ!

TGS2024で「PS5 Pro」を初体験!『FF7リバース』が4Kグラフィックで滑らかに動くのに感動

2024年09月27日 23時15分更新

文● ミヤザキ/ASCII

左がPS5 Proで、右が現行のPS5。幅と奥行きはほぼ同じだが、Proのほうがちょっと高い。これは現行PS5がスケールダウンしたためで、Proのサイズは初期型のPS5とほぼ同じだ

 千葉の幕張メッセで開催中の「東京ゲームショウ2024」のソニー・インタラクティブエンタテインメントブースでは、9月11日に発表され話題を集めたPlayStation 5 Pro(PS5 Pro)が世界で初お披露目された。

 会場では本体がPlayStation 5と並べて置いてあるほか、2つの試遊台を用意。『グランツーリスモ7』と『FINAL FANTASY VII REBIRTH』の2タイトルをプレイできた。ここでは、そこで実感できたPS5 Proの実力の一端をプレイレポートとしてお届けしよう。

 

▼PS5 Proアナウンストレーラー

 PS5 Proは、PS5の上位版。GPUのアップグレード、進化したレイトレーシング機能の追加、PlayStation スペクトルスーパーレゾリューション(PSSR)を投入してAIによる解像度の向上などが図られている。

 またストレージに2TBのSSDを搭載、加えて最新の無線通信技術のWi-Fi 7に対応。高解像度や高フレームレート、容量アップなど、コアユースな仕様となっている。

「PS5 Pro Enhanced」に対応した2つのソフトをプレイ!

 「PS5 Pro Enhanced」とは、発売済みのタイトルで、PS5 Proの機能を活用するための無償のソフトウェアアップデートが提供されるタイトルのこと。

 その中から、『グランツーリスモ7』と『FINAL FANTASY VII REBIRTH』をプレイした感想をお届けしよう。なお、記事内の画面写真は、すべてPS5 Proでキャプチャーしたものだ。

『グランツーリスモ7』

 実は筆者が『グランツーリスモ7』(GT7)をプレイするのは今回が初めて。PS5 Proで本作をプレイして凄いなと思ったのは、レイトレーシングが効いた環境でレースが体験できたこと。車の窓に反射するビルなどの景色は美しく、また雨が降っているコース上の水たまりの映り込みも自然で、4Kのくっきりとした映像で、実際の風景を見ているようなリアルなドライビングを楽しめた。

 さらに、60fpsでの描画になっており、カメラの挙動や背景の動きも非常にスムーズで気持ちよく遊べた。聞いた話によると、PS5版ではリアルタイムのレースシーンはレイトレーシングに対応しておらず、リプレイやフォトモード(スケープス)のみがレイトレーシング優先モードに対応していたとのこと。

 リプレイ時もレイトレーシングが効きつつ、動きも滑らかだったので、こちらでも60fpsをキープしていると思われる。ちなみに、本作は8K/60fpsレンダリングモードもオプションで実験的に搭載される予定だという(8Kディスプレーが必要)。

『FINAL FANTASY VII REBIRTH』

 『FINAL FANTASY VII REBIRTH』(FF7リバース)は、PS5 Pro専用に開発された「エンハンスモード」でプレイ。もともと映像が綺麗な本作だが、このモードだと、ムービーシーンではキャラクターの髪の毛や顔の皺など、より緻密に描画されているように感じた。また、フィールド探索やバトルは、まさに「グラフィックモード」の映像で、「パフォーマンスモード」と同等のカメラの動きやキャラクターのモーションでプレイしている印象。

 もともとの『FF7リバース』は、グラフィックモードだとどうしても画面のカクつきが気になり、かといってパフォーマンスモードにするとfpsは上がるもののグラフィックが淡い感じになってしまい残念に感じていた。今回のエンハンスモードはその残念に感じていた部分が解消されていて、非常にグッド。

 ちなみに、OPTIONのグラフィック設定で「エンハンスモード」「グラフィックモード」「パフォーマンスモード(シャープ)」「パフォーマンスモード(ソフト)」と各モードが選べる。PS5 Proを購入して本作を持っている人は、それぞれの違いを確認してみるのも楽しいかも。

結局、PS5 Proは“買い”か?

 PlayStation 4 Proでは、各種性能アップに加え、ロード時間が短くなるという大きな利点があった。PS5 ProとPS5で考えると、今回プレイした限りでは、ロード時間が短縮されるといった大きな違いは感じられなかった。とはいえ、もともとPS5は読み込みが短いので、これはしょうがないところかと。

 ただ、グラフィック面は確実に強化されているので、4K対応テレビやディスプレーを持っている人は、PS5 Proならよりリッチな環境でゲームを楽しめるのは間違いなし。今後発売されるタイトルはPS5 Proのことも考えてゲームが作られるだろうから、よりProの性能を活用したものになると思う。

 筆者は、正直に言うとfpsなどそこまで気にしないタイプの人間だが、3Dに弱い体質で、fpsが低く画面がガクガクするとすぐに酔ってしまう。なので、滑らかな動きでゲームが遊べるのは大歓迎。こういうタイプの人にも、PS5 Proはオススメできるかも。

 また、内部ストレージが多いのも、個人的にポイント高し。筆者はいろんなゲームを同時進行で進ませることが多く、ゲームの管理がとにかく大変。すでにPS5に2TBのSSDを増設、PS4タイトルは外部SSDに保存という形を取っているけれども、いろいろやりくりに苦労している(ふいに昔のゲームも遊びたくなるので、ゲームデータは消したくない)。

 内部ストレージが多くなれば、その苦労が緩和されそうで、そいういう意味でもProをうらやましく感じている。発売日買いはできないものの、そう遠くない未来に、いつかPS5 Proを購入できたらいいなと今回触れてみてあらためて思った。

 TGSの会場に行く人は、ぜひ本体を観たり、試遊ができるなら試遊を、できなくても、試遊している人のプレイを見てみてはいかがだろうか。

【製品情報】

製品名:PlayStation 5 Pro
販売:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
発売日:2024年11月7日予定
価格:11万9980円

この記事をシェアしよう

ASCII.jpの最新情報を購読しよう