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田口和裕の「ChatGPTの使い方!」 第4回

仕事にすぐ役立つChatGPTプロンプト5選【初心者向け】

2023年06月09日 19時00分更新

文● 田口和裕

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実践的なプロンプトを紹介

 前回はChatGPTへの命令文のことをプロンプトと呼び、「質問」「指示」「創作」「話題の設定」といった様々なパターンがあることを学んだ。今回は実践編ということで「ChatGPTってこんなこともできるんだ!」と驚くこと必至の仕事に役立つプロンプトを5つ紹介する。

「資格取得のための手順をタスク化して」

 「資格を取りたい」「ダイエットしたい」といったタスクや目標があったとして、それを達成するためになにから始めればいいのかわからなくなったことはないだろうか?

 そんなときはChatGPTに聞いてみよう。プロンプトはシンプルに「◯◯をする手順をタスク化してください」で構わない。

 結果はこちら(クリックで拡大表示)。

 資格取得のために必要なことが細かくリストアップされた。もちろんこの情報が正しいかどうかの確認は必要だが、スタートからゴールまでの道筋が見えたことで、実際に自分がやらなければならないことをイメージできるようになったのではないだろうか。

「タスクを無理なくこなすためのタイムテーブルを提示して」

 やることははっきりしたが、多すぎていまいち取り掛かる気になれないということはないだろうか。筆者もよくある。そんなときはChatGPTに強制的にタイムテーブルを作ってもらおう。プロンプトは「下記タスクを無理なくこなすためのタイムテーブルを提示してください」とし、その下にやりたいタスクを列記することにした。

 結果はこちら(クリックで拡大表示)。

 一日中かかると思っていた作業だが、このスケジュール通りやれば14時には終わるらしい。俄然やる気が出てきた。

メールの下書きを書いて

 ビジネスメール、特に謝罪メールを書くのは気が重いものだが、これもChatGPT君にお願いしてしまおう。プロンプトは「下記の内容を網羅したビジネスメールを作成してください」とし、その後に謝罪したい内容を列記する。

 結果はこちら(クリックで拡大表示)。

 一瞬で謝罪メールが生成されたので、これをベースにミスなどを調整して完成させよう。まちがってもノーチェックでそのまま送信しないように。

「新規事業開発会議のアジェンダを作って」

 上司から「明日の新規事業開発会議のアジェンダ作っといて」と軽く頼まれてしまった新入社員のA君。振る方も振る方だがなんとかがんばってみよう。
 プロンプトはストレートに「新規事業開発会議のアジェンダを作成してください」にした。ただし業種によって内容は異なると思われるので前段に「ここはIT系の出版社です」というプロンプトも追加した。

 議題が11個用意された充実のアジェンダが作成された。さっそく上司に見てもらったA君だが「会議時間は2時間しかないんだ、こんなにたくさんアジェンダに入れられても困る」と言われてしまった。

 こんな後出しリクエストにもしっかり答えてくれるChatGPT君。さきほどの例を参考にタイムテーブルを組んでもらおう。その際11項目はさすがに多いので「1〜6の項目」のみで組んでもらうことにした。

 結果はこちら(クリックで拡大表示)。

 びっちり詰まった2時間の会議スケジュールが作成された。おそらく明日の会議後には議事録作成も頼まれるだろうがChatGPT君がいればもう怖くない。

「バズるYouTube動画のタイトルを考えて」

 最後は少し毛色を変えて「バズるYouTube動画のタイトル」を考えてもらうことにした。ただし、単に「バズるタイトル」だけでは広すぎるので、「鹿児島レンタカー旅行記」「桜島がすごい」といったように動画の内容を説明したテキストもプロンプトに付け加えた。

 結果はこちら(クリックで拡大表示)。

 ということで出てきたタイトル案がこちら。出来に満足いかなければ「おもしろくありません。もう100案お願いします」とプロンプトを追加するだけだ。こんなことを部下に命じたらパワハラ認定確定だがChatGPT君なら軽々こなしてくれる。

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