
本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「お客様の声を反映した新機能「利用料金ダッシュボード」」を再編集したものです。
ソラコムのプロダクトマネージャー 小林 (ニックネーム: tau) です。ソラコムは、お客様からの声を重要視しています。その理由は、お客様の声に基づいて課題を特定し、ソラコムとしての解決策を提示するためです。
この記事では、そうした「お客様の声から始まった改善」の事例を 1 つご紹介します。SORACOMのご利用料金の疑問を、お客様自身で解決できるようになった「利用料金ダッシュボード」のご提供についてです。
利用料金ページへのお客様の声
SORACOM ユーザーコンソール「利用料金ページ」では、当月初日から積算した利用料金の合計額を確認できます。合計額よりも詳しい情報 (例えば、サービスごとの内訳や、月を跨いだ利用料金の比較) は、課金詳細情報 CSV を使用して確認いただけるのですが、スプレッドシートへの取り込みという一手間が必要でした。
お客様からは「CSVで見られる情報を、Web上のユーザーコンソールで見られないか」というお声をいただくこともあり、「利用料金ページには改善の余地がありそうだ」との仮説が立ちました。では、どのような情報を表示すればよいのか?この答えはお客様が持っていると考え、料金情報に関するお問い合わせを整理・分析した結果、次の3点が見えてきました。
- 先月に比べて、今月のSORACOMサービスの利用料金は増えた?
- 使用する多数のSIMは、それぞれいくらずつ利用料金がかかってる?
- サービスの利用料金の、さらにその内訳を確認したい。例えば
- 削除したVPGの課金は止まっているか?
- データ保持期間延長オプションの料金は発生しているか?
お客様の声を反映した新機能「利用料金ダッシュボード」
「利用料金ダッシュボード」は、この 3 つの課題を解決しています。2023年5月時点で、お使いいただくことができます。使用方法は利用料金ダッシュボードを確認するをご覧ください。このダッシュボードでは SORACOM の利用で生じるあらゆる料金を一覧できます。また利用料金だけでなく、クーポンや無料利用枠などの割引要素の明細も明示されます。

本機能によって、お客様自身で利用料金を把握する利便性を大きく改善できたと考えています。このことは、ソラコムがモニタリングするお問い合わせの状況で、「利用料金ダッシュボード」のリリース後では、利用料金に関するお問い合わせが約30%減少したことからも伺えます。
利用料金ページの開発プロジェクトは、お客様の声をきっかけに始まり課題を特定して解決するまで、一貫して Customer Centric を実践しています。”Customer Centric” とは、ソラコムが大切にするリーダーシップステートメントの 1 つです。これからも SORACOM はお客様の課題を解決する便利でイノベーティブな製品を提供してまいります。SORACOMユーザーコンソールの「お問い合わせ」から、ご意見をお待ちしております。
― ソラコム 小林 (tau)
投稿 お客様の声を反映した新機能「利用料金ダッシュボード」 は SORACOM公式ブログ に最初に表示されました。
この連載の記事
- 第323回 IoTだからこそ「サーバーレス」を活用すべき3つの理由 ― ServerlessDays Tokyo 2023 登壇レポート
- 第322回 多要素認証サービス「Soracom Cloud MFA」の提供を開始しました
- 第321回 SORACOM STARLINK BUSINESSキットの販売を開始しました!
- 第320回 購入前にオンラインで試せる! ソラカメ無償トライアル開始
- 第318回 IoTの通信に「衛星」を用いる方法や取り組み方は? ― IoT-Tech Meetup レポート
- 第317回 ユーザー向けサイトを使いやすくリニューアル、ソラカメの無償トライアルを提供開始 takuyaのほぼ週刊ソラコム 09/02-09/15
- 第316回 30人の社員を巻き込み12の展示を作成した、IoTプロトタイピングコーナーの舞台裏【SORACOM Discovery 2023 展示レポート】
- 第315回 機械学習で産業機器の予知保全ができる「後付け型」センサー&クラウドソリューション「Amazon Monitron」実機展示
- 第314回 LTEルーター2機種を最大10%値下げ、産業向けからアンテナ内蔵型まで
- 第313回 演奏風景をクラウド型カメラサービスで残そう!「IoT×Musicのハーモニー」【SORACOM Discovery 2023 展示レポート】