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アスキーベストセレクション 第4回

大は小を兼ねるからUSB充電器は「Anker PowerPort III 2-Port 100W」を選ぶぜ!

2023年03月22日 12時00分更新

文● スピーディー末岡 編集●ASCII

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100W出るなら常に100Wで使いたい
USB充電器は高出力がイイ!

 最近、USB充電器の使用頻度が上がったと思いませんか? 昔はそれこそスマホくらいしか充電しなかったのに、いつの間にかタブレットやスマートウォッチ、イヤホン、スピーカー、そしてノートPCまでなんでもUSB充電器で充電できるようになりました。家電の一部もUSB充電のものがあるくらいです。

 そうなってくると重要なのが充電器です。筆者はUSB充電器の新しいモデルが出るとすぐに買ってしまうくらいUSB充電器好きで、家に1~10ポートの充電器がゴロゴロしています。手が届く範囲に充電器が複数あるのです。そんな充電器好きがここ1年くらいパッタリと買わなくなりました。それは満足いく充電器と出会ったから。今回紹介するAnkerの「Anker PowerPort III 2-Port 100W」(以下PowerPort III)がまさにソレなのです。

Anker PowerPort III 2-Port 100W 8390円

USB充電器を選ぶ基準は?
出力とポート数、サイズなど

 みなさんは充電器を選ぶとき、何を基準に選ぶでしょうか。まずは値段、そして出力(●W、●Aなど)、あとはポート数や大きさ、重さ、メーカーなどかと思います。筆者はもちろん最初に出力、そしてポート数と値段のバランスを見ます。最近の充電器は小さいので、ノートPCの充電器を持ち運ぶことを考えれば、多少大きくて重くても問題ないので、そこはあまり重視しません。メーカーはあまりこだわりはありませんが、やっぱりメジャーメーカーだと安心しますね。かといって無名の中華メーカーだからと敬遠することもしません。

 そんな条件の中から選んだのがPowerPort IIIです。決め手はなんといっても100Wというスペックです。当時は65Wの充電器を持っていたのですが、100W出るならそっちが欲しくなるのがガジェオタの宿命というやつです。まだ100Wの充電器を扱っているメーカーも少なかったので、一番メジャーなAnker製を選びました。ただ100Wで充電するにはケーブルも対応していないといけないので、ワット数が表示できる100W対応ケーブルも合わせて購入しました。なお、このPowerPort IIIはモバイルバッテリー機能はないので、純粋なUSB充電器です。筆者は20000mAhのモバイルバッテリーを持っているので、その機能は必要ありません。

形は正方形。216gと最近のハイエンドスマホと同じくらいの重さ

 もう発売から1年以上経ちましたが、取材のお供として今でも常時持ち歩いています。先日のサンフランシスコやバルセロナ出張にも持って行きました。一時期、在庫切れになっていたようですが、現在は復活していて、Ankerのオンラインストアか、Amazon.co.jpで購入できます。ただ、筆者が購入した当時は6990円でしたが、現在は8390円に値上げしています。ここのところ、なんでも値上げの傾向にあるので仕方ないですね……。

プラグは折りたたみ式なので、持ち運びに便利。個人的にはに折りたたみ式以外の充電器は選ばない

 PowerPort IIIはその名のとおり、出力合計100WのPD対応USB充電器です。1ポートあたり最大100Wなので、2ポート使うと60W+40Wのように分割されます。ですが、ノートPCとスマホくらいならどちらもガンガン充電してくれます。ノートPCは出力が足りないと警告が出ますが、今のところスマホやタブレットをノートPCと同時に充電しても何も表示されません。安心して使えます。

2ポートあり、ノートPCは上のポートで充電する。合計100Wなので、2ポート使うとそれぞれ出力は下がる

 なお、1ポートのみ使用する場合は

・5V=3A/9V=3A/15V=3A/20V=5Aで最大100W

 2ポートで使用する場合は

・上部:5V=3A/9V=3A/15V=3A/20V=3Aで最大60W
・下部:5V=3A/9V=3A/15V=2.66A/20V=2Aで最大40W

 という内訳になります。本体にも表示されていますが、ノートPCは基本的に上のポートで充電します。

 また、USB PDの新機能「PPS(Programmable Power Supply)」にも対応しており、その場合は1ポート使用で

・3.3V-16.0V=5.0Aで最大80W

 2ポート使用の場合は

・上部:3.3V-16.0V=3.0Aで最大48W
・下部:3.3V-16.0V=2.0A で最大32W

 となります。PPSは出力が下がるぶん、機器に最適な充電効率で送電し、電力のロスを最低限にすると同時に機器の発熱を減らしてバッテリー寿命を延ばすという良いことずくめの機能です。ならこっちのほうがいいじゃん! と思いますが、現在対応機器はGalaxy SシリーズやPixelシリーズなど、一部のスマホでしか対応していません。これからの機能と言えますが、いつ対応機種を手にするかわからないので、慌てて用意するよりも先にゲットしておいたほうが心の余裕が違いますからね。

100Wで使うならケーブルも100W対応にしないといけないので、ワット数が表示されるものを購入。これ、数字が動いて楽しいのでオススメです。あとケーブルが柔らかいのもグッド

 本体のサイズは約69×69×31mmとほぼ長方形。重さは216gと、iPhone 14 Pro以上iPhone 14 Pro Max未満です。さすがに65Wのモノと比べるとデカくて重いのですが、そこは出力とのトレードオフですし、ノートPCのアダプターを持ち歩くよりははるかにラクです。PowerPort IIIはノートPCのアダプター代わりに買ったので。

 普通のUSB充電器として考える場合、2ポートは少なく感じます。最近はガジェットマニアでなくても、スマホ2台持ちにウェアラブルデバイスを装着している人が多い傾向にあります。さらにタブレットを持ち歩いている人もいるでしょう。そうなると2ポートでは全然足りません。ですが、デジタルデバイスを複数持ち歩くなら充電器も複数持ち歩けばいいのです。筆者はPowerPort IIIでノートPCとタブレットを充電し、スマホは2.4A出力の小型USB充電器で充電しています。もしくはPowerPort IIIでノートPCと同時に充電が一番減っているスマホを充電します。これで大抵事足りるのです。

2ポート同時に使っても元の出力が高いので極端に充電が遅くなることはない

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