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アメリカのインフレなども要因に:

スマホ出荷台数、2022年10〜12月は過去最大の18.3%減 アップルもマイナスに

2023年01月31日 09時00分更新

文● @sumire_kon

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 米調査会社IDC(インターナショナル データ コーポレーション)は1月25日、2022年の世界スマートフォン出荷台数の調査結果を発表した。2022年全体では前年比11.3%減、ホリデーシーズンを含む第4四半期(10〜12月)については同18.3%減となり、いずれも過去10年間で最大の減少率だ。

上位5社すべてで出荷台数減少、アップルとサムスンはシェア拡大

 調査結果によると、スマートフォンの年間出荷台数は上位メーカー5社(サムスン、アップル、シャオミ、OPPO、vivo)のいずれも減少しており、業界全体で結果が振るわない状況にある。

 年間市場シェアについては明暗がわかれ、アップルとサムスンが前年より増加した一方、シャオミ、OPPO、vivoの中国勢3社は軒並み減少した。アップル及びサムスンの増加分と中国勢3社の減少分が近いため、シャオミ、OPPO、vivoからアップル、サムスンにユーザーが流れたものとみられる。

 なお、上位5社の順位は以下の通り。

  • 1位 サムスン(21.6%)
  • 2位 アップル(18.8%)
  • 3位 シャオミ(12.7%)
  • 4位 OPPO(8.6%)
  • 5位 vivo(8.2%)

 細かいシェアの違いはあるものの、サムスン・アップルの上位2社をシャオミなど中国勢が追いかける構図は2021年と同様だ。

出荷台数回復は2023年末まで掛かる見込み

 IDCは出荷台数の減少について、

  • 消費者の需要の落ち込み
  • インフレ
  • 経済の不確実性

 の3点を理由に挙げている。

 これらに加えメーカー側が生産についてより慎重になっていることから、出荷台数の回復は2023年末まで待つ必要があると分析している。

 

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