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富士通、イスラエルに新研究拠点設立へ。データ&セキュリティー領域を強化

2022年11月28日 18時30分更新

文● ASCII

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 富士通は11月28日、研究開発リソースを集中している5つの技術領域のひとつである、データ&セキュリティー領域の研究開発や人材採用をさらに加速するための新拠点を、欧州の中核研究拠点であるFujitsu Research of Europe Ltd.の分室としてイスラエルのテルアビブ市に設立することを発表した。今後、イスラエルの人材採用や、日本や欧州から研究者を派遣するなど研究体制の整備を進め、2023年4月より活動を開始する。

 本研究拠点は、2021年にイスラエルのベングリオン大学内にAIセキュリティー領域の研究拠点として設立した「Fujitsu Cybersecurity Center of Excellence in Israel」に続くデータ&セキュリティー領域の2つ目の研究拠点であり、AIセキュリティーに加え、ネットワークセキュリティーの技術開発を強化していく。

 具体的には、データの発信元などのリアル空間におけるフィジカル情報に基づいてトラストを担保できる新たな技術開発に取り組む。また、自動運転やセルフレジ、監視カメラといった幅広いシーンで活用が期待される、画像の中から特定の物体の位置や種類などの情報を認識する物体検知AIへの攻撃の対策などの技術を、グローバルに社会実装していくことを目指す。

 今後、本研究拠点を中心にベングリオン大学をはじめとするイスラエルの大学やスタートアップ企業とも連携を深めて、新しいネットワークセキュリティー・トラストの研究や、同社技術や外部の優れた技術の社会実装を順次グローバルに展開していく。

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