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デバイスとモノづくりの観点でIoTの存在意義を考える

ソラコムの2人に聞いた IoT時代のモノづくりとは?

大谷イビサ 編集●ASCII 写真●曽根田元

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 IoT(Internet of Things)という用語が登場して久しいが、ではIoTってなに?という問いにきちんと答えられる読者はいるだろうか? そこで本連載では、IoTプラットフォームを展開しているソラコムのtakuyaこと桶谷拓也氏、Maxこと松下享平氏に「IoTとはなんぞ?」というテーマで対談に挑んでみようと思う。今回のテーマはずばり「デバイス」。IoT時代はモノづくり自体が変わるんですよ。(以下、敬称略 モデレーター ASCII編集部 大谷イビサ)

ソラコムがなぜデバイスを手がけるのか?

大谷:通信プラットフォームに続いて、3回目のテーマはデバイスです。もともとソラコムも、通信やクラウドだけだったのですが、今ではさまざまなデバイスを手がけていますね。これまでの経緯をおさらいしてもらえますか?

松下:僕らが最初に手がけたのはUSB型のドングルです。これは、身近にあるパソコンをIoTデバイス化できるというわかりやすさと、マイコン等に通信機能を搭載するよりも手軽なため、IoTへの取り組みのハードルを下げる目的があります。現在もこのアプローチでIoTを始められている方も多くいらっしゃいます。

ソラコムのデバイスラインナップ

その次はIoTゲートウェイです。これは、現場の機器とデータセンターやクラウドを通信でつなげたり、データの変換を行なう「中継器」の役割があります。ここはパートナーの力をお借りすることで、さまざまなユースケースに対応できるラインナップが揃っています。IoTゲートウェイによって、工場内のPLCといった制御機器や産業用コンピューターをつなげられるようになりました。

大谷:工場とかのIoT化でよく使われていますよね。

松下:お客さまの声に応えていくと、次はデバイスを一から作りたいというニーズに応え、プロトタイプ向けのマイコンや拡張ボードを拡充しています。現場にあるセンサーとクラウドを直接つなげることができます。これが成功すると、量産や外販が見えてきますので、量産支援モジュールや開発環境が必要になります。一方で、プログラミングなしでIoTをやりたいというニーズもありますので、最近ではセンサー入りのIoTデバイスも提供しています。

このように目的や達成したいことに応じて、必要なデバイスも変わってきます。だから、パートナーと協力して、センサー入りからマイコンまで幅広くデバイスを取り揃えているわけです。また「入手のしやすさ」も利用のハードルを下げる事につながると考え、SORACOM IoTストアでデバイスを1つから購入できるようにしています。

大谷:シンプルな質問ですが、なぜソラコムがデバイスを提供するんですか?

松下:ソラコムは、IoT通信を1回線からリーズナブルにご利用いただけるようにしました。しかし、SIMを入手して何に挿して使うのか、デバイスはどこで買えるのか、という問い合わせをいただくこともありました。そこで、気軽に使えるデバイスを提供することで「使える人を増やそう」と考えました。

Maxことソラコムの松下享平氏

桶谷:より多くの現場をつなげるにはバリエーションが必要ですが、お客様が必ずしもデバイスに専門性を持っているわけではありません。ソラコムがデバイス側にもきちんと手を伸ばしていく必要があって、デバイスの種類を増やしてきたんだろうなあと。

takuyaことソラコムの桶谷拓也氏

大谷:なるほど。最近のAWSとかもそうですが、まさにクラウド側からエッジにアプローチしていく進化のベクトルなのかもしれません。

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