アップルがiPhone 14シリーズを発売したころ、ソニーにも動きがあったのである。春に出たハイエンドスマホ「Xperia 1 IV」のSIMフリー版が発売されたのだ。
スマホは、自分が好きなSIMフリー版の端末を買ってきて、そこに使いたいキャリアのSIMを入れて使うのがいちばんシンプルでいいと思ってるので、Xperiaのようなメジャーな端末のSIMフリー版が出ると気になるのである。なので、今回はソニーのXperia 1 IV編だ。
Xperia 1 IVのよさはなんといっても、猫瞳AFを搭載してることなんだが、さらに、AF追従の超高速連写や、望遠カメラが新たに光学ズームになるなど、猫撮影スマホとして魅力的なモデルなのだ。こんなふうに、猫の瞳にピントを合わせ続けてくれるのである。
さらに、この「Photography Pro」というアプリは、いろんな細かい設定がさっとできるので、カメラのことをわかってる人にはすごく使いやすい。
「AF-C」にして「AF-ON」にすれば猫の瞳を追い続けてくれるので、あとはタイミングを見計らってシャッターを押すのだ。猫が静止してるときはISO感度を落として遅めのシャッタースピードで高画質な写真を撮る、なんて技が使える。
望遠は125mm相当まで。外を歩いていて、たまたま出会った猫を撮るには望遠が強いのはありがたい。
さらに遠いときは、デジタルズームが役立つ。残暑厳しい日、ぐだーっと2匹の猫がお庭で寝てたのだが、道路からちょっと遠い。そこでデジタルズームの出番である。デジタルズームの画質も上がってるので、けっこうイケる。
室内でも、望遠カメラは猫のアップとかイケるのだ。
ただ、どのスマホもそうなのだけど、いちばん高画質なのは、メインカメラと位置づけられている広角カメラだ。なので、近寄れるときはこっちを使いたい。
でも、Xperia 1 IVを手にしたら、連写をオンにして撮りまくりたくなるってもの。冒頭写真はまさにそれ。連写できるとなると、やっぱおもちゃで遊びながら撮りたいよねってことで、左手でおもちゃを動かし、右手でXperia 1 IVを持って撮ったのである。おもちゃを捕まえた瞬間のカットがいい感じにカメラ目線になってたので採用。
さて、そのいつもの「保護猫シェルター QUEUE」なんだが、この日はすごく魅力的な模様の白黒の猫がいたのである。口元がすごくラブリーなのだが、それを撮るにはちょっと下からのアングルが必要だ。
というわけで、チャンスをねらってたら、私のバッグの上でぐぐっと伸びをしてくれたので、「今だ!っ」と連写した中の1枚がこれ。顔全体が黒基調なのに、口の周りだけ白いのがカッコいいのだ。
と、駆け足になったが、外で出会った猫、うちの猫、保護猫シェルターの猫と、Xperia 1 IVで撮りまくってみた。9月に発表されたXperia 5 IVも魅力的なので(コンパクトながら、望遠カメラ以外はXperia 1 IVと同等なのだ)、Xperiaねらいの猫好きさんは悩みどころですな。
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筆者紹介─荻窪 圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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