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クラウドと同じく、IoTも部品を組み合わせてスピーディーに

ソラコムの2人に聞いた そもそもプラットフォームってなに?

大谷イビサ 編集●ASCII 写真●曽根田元

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 IoT(Internet of Things)という用語が登場して久しいが、ではIoTってなに?という問いにきちんと答えられる読者はいるだろうか? そこで本連載では、IoTプラットフォームを展開しているソラコムのtakuyaこと桶谷拓也氏、Maxこと松下享平氏に「IoTとはなんぞ?」というテーマで対談に挑んでみようと思う。今回のテーマは「IoTプラットフォーム」。日常的に使っている用語だけど、みんな理解してる? (以下、敬称略 モデレーター ASCII編集部 大谷イビサ)

SORACOM=カレールーである

大谷:前回はIoTの通信がテーマでしたが、今回はプラットフォームがテーマです。SORACOMって「IoTプラットフォーム」っていうじゃないですか。まず松下さんってこのIoTプラットフォームを、どう説明しています?

松下:「お客様がサービスやプロダクトを作る際に使える仕組みやツールが提供される場」と言っています。

プラットフォームって多くの人がなじみを持っているのは、やはり駅ですよね。駅って線路の規格さえあっていれば、基本的にはどの電車でも乗り入れることができるし、どんな乗客も受け入れられる。駅ビルには、電気や水道、ガスなどのインフラも揃っているので、なんなら集客も駅ビル側がやってくれる中で商売することも可能です。お客様、すなわち鉄道会社やお店がやりたいことに集中させるのが、プラットフォームの役割だと思っています。

Maxことソラコムの松下享平氏

大谷:桶谷さんはどうですか?

桶谷:私はソリューションアーキテクト(SA)なので、お客様から「SaaSとどこが違うんですか?」と聞かれることはよくあります。

SaaSって機能追加はあるにせよ、すでに完成していて、アカウントを作れば、あとは使うだけ。一方で、プラットフォームって、完成品ではなく、パーツを組み合わせて、やりたいことを実現していくものですと説明します。

大谷:SaaSって使い方がすでに決まってるじゃないですか。プラットフォームは使い方も自由度が高いですよね。

桶谷:サービスの説明や利用パターンなどは解説しますが、使い方はお客様次第みたいなところがあります。だから、想定外の利用方法をしているお客様はたまにいますね。

takuyaことソラコムの桶谷拓也氏

大谷:このプラットフォームの対談をやるときに、私は言いたいなと思っていたのは「SORACOM=カレールー」説です。要はスパイスからカレーを作らない、ということだと思うんです。

自分の中ってIaaSって、いわゆるスパイスのレベル。私のようにカレーが好きな人だと、あこがれとしてスパイスからカレー粉を作るんですけど、残念ながらあまりうまくできない。だったら、店で食べたり、レトルトで温めればいいじゃんというのが、いわゆるSaaS。そして、半完成品のカレールーって、私からするとプラットフォームです。ツールが用意されているという点はやや違うんですけど、レイヤー構造で考えると、SORACOMって野菜と肉を炒めて、いっしょに煮込めばおいしいカレーができるカレールーだと思うんですよね。

松下:それはかなり言い得て妙ですね。確かに、私も「材料を混ぜれば料理ができる、合わせ調味料みたいなもの」って言いますね。

もちろん、作りたいモノはある程度決まっているんだけど、最終的にはどう作ってもよい。カレーだったら、カレーライスでもいいけど、パンに塗っても、うどんに入れてもOKみたいなところはありますね。豆腐にのせたらうまかったとか、餃子に詰めたら意外とイケたみたいな、さっき桶谷が話した、われわれが想定しなかった使い方も出てくるんですよね。

大谷:クラウドの世界って、わりと車輪の再発明しないことが美徳とされるじゃないか。でも、けっこう多くのユーザーが「せっかく作るのならこだわって…」と、スパイスからカレーを作りたがるんですよね。

松下:しかも器用な方が多いので、そこそこのものができちゃうんですよね(笑)。でも、このスピードが求められる時代において、ゼロから作ることが必ずしも良いわけではないと考えています。

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