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バイク世界最速を決める鈴鹿8時間耐久レースが3年ぶりに開催されホンダが圧勝!

2022年08月14日 12時00分更新

文● 加賀啓伺 写真●秋山昌輝 編集●ASCII

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 新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、2020年と2021年は開催されなかった鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)。「真夏の祭典」という呼び名で親しまれ、日本でもっとも有名な二輪レースとして圧倒的な人気を誇るこのレースが鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)にて2019年以来3年ぶりに開催された。

※8月19日、リザルトが確定し順位の変動などはございません。

鈴鹿8耐はライダーがマシンに駆け寄るル・マン式スタートによって火蓋が切られる

日本中から、そして世界から強豪チームが参戦!

 二輪スプリントレースの最高峰として知られる「MotoGP世界選手権シリーズ」と並び、二輪耐久レースの世界一を決める「世界耐久選手権」(EWC)も有名だ。今回の鈴鹿8耐はそんな「EWC」の今シーズン第3戦に該当する一戦だったが、いまだコロナ禍が収まらないこともあり、「EWC」のレギュラー参戦チームのいくつかは参戦を見送ることとなった。

 ただし、真夏という過酷な環境下で行なわれる伝統のレースである鈴鹿8耐だからこそ、逆に参戦を表明したチームもあった。ホンダワークスの33号車「Team HRC」とカワサキワークスの10号車「Kawasaki Racing Team Suzuka 8H」がそれだ。今回の見どころはメーカーの威信を賭けて挑んだその2大ワークスに「EWC」レギュラー参戦チームを交えたトップ争い、そして「走り慣れた鈴鹿でのレースだから我らにも上位入賞のチャンスがある!」と考えて参戦した、普段は全日本ロードレース選手権を戦うチームたちの奮闘だった。

必勝体制で臨んだメーカー系ワークスチーム

 まず注目を集めたのはいわゆるファクトリーチームだ。1980年代のバイクブームの時代から各メーカーは8耐スペシャル的なマシンを作り、年に一度のお祭りとも言えるこのレースへの参戦をはたしてきた。ただし、2015年から2018年まで4連覇を果たしたヤマハワークスは今回不参加。2014年以来の優勝を狙うホンダワークス vs 2019年大会の覇者であるカワサキワークスの優勝争いが焦点となることが当初から予想された。

♯33「Team HRC」長島哲太/高橋巧/イケル・レクオーナ

♯10「Kawasaki Racing Team Suzuka 8H」レオン・ハスラム/アレックス・ロウズ/ジョナサン・レイ

耐久の戦い方を熟知する
「EWC」レギュラー参戦チーム

 続いての注目は「EWC」にレギュラー参戦しているチームの面々だ。耐久ではレース時間が長いレースほど獲得できるボーナスポイントが多くなるが、レース時間がそれほど長くなく、ボーナスポイントが期待できないことに加え、日本への渡航費やマシンなどの輸送に掛かる費用が高騰していることから、鈴鹿8耐への参戦を見送った「EWC」レギュラー参戦チームも多かった。しかし、それでも耐久ならではのマシン作りを含めた戦略、そして耐久レースの感動を知る「耐久スペシャリスト」と言える5チームが参戦した。

♯1「Yoshimura SERT Motul」グレッグ・ブラック/渡辺一樹

♯5「F.C.C. TSR Honda France」ジョシュ・フック/マイク・ディメリオ

♯7「YART-YAMAHA OFFICIAL TEAM EWC」マービン・フリッツ/ニッコロ・カネパ/カレル・ハニカ

♯11「WEBIKE SRC KAWASAKI France」ランディ・ド・プニエ/エティエヌ・マソン/フロリアン・マリノ

♯37「BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM」マーカス・レイターバーガー/イリア・ミカルキク/ジェレミー・グラハニ

【8月5日(金曜日)】
11番以降のグリッドを決める公式予選

 この日は全ライダーが20分間ずつの公式予選を2セッションずつ走行。チーム内で速いタイムをマークしたライダー2名のベストラップのアベレージタイム順によって「トップ10トライアル」に進出する10チームと11番以降のグリッドが決まった。事前テストおよび8耐ウィーク中の合同テストでは#33「Team HRC」が速さを見せつけ、予選直前のフリープラクティスでも長島哲太が唯一の2分05秒台となる2分05秒823をマークしたが、その長島がこの予選ではなんと2分04秒942という驚くべきタイムをマーク。アベレージタイムも「Team HRC」が最速だった。

走り2分04秒942をマークし、公式予選中のコースレコードを塗り替えた♯33「Team HRC」長島哲太

【8月6日(土曜日)】
3大会連続で中止となったトップ10トライアル

 鈴鹿8耐の特別ルールとして「トップ10トライアル」というものがある。これは予選上位10チームのみに走行が許されるスペシャルステージで、1台ずつがコース貸し切り状態でアタックするワンラップタイムトライアル。この「トップ10トライアル」に進出した10チームはそれぞれ2名のライダーが走行し、その2名のベストタイムによって10番目までのグリッドが決まる。

 悪天候により、2018年大会、2019年大会と中止が続いていたこの「トップ10トライアル」だが、なんと今回も天候悪化が予想されたため、40分間の計時予選方式に変更に。「Team HRC」長島哲太がここでも好調ぶりを披露し、2分04秒934のトップタイムをマーク。「Team HRC」がポールポジションから決勝レースに臨むこととなった。

走りトップ10予選でも♯33「Team HRC」長島哲太が唯一の2分04秒台をマーク。8月5日(金)の公式予選で自身が塗り替えたコースレコードをさらに更新!

2番グリッド/♯10「Kawasaki Racing Team Suzuka 8H」
3番グリッド/♯7「YART-YAMAHA OFFICIAL TEAM EWC」
4番グリッド/♯5「F.C.C. TSR Honda France」
5番グリッド/♯73「SDG Honda Racing」
6番グリッド/♯72「Honda Dream RT 桜井ホンダ」
7番グリッド/♯17「Astemo Honda Dream SI Racing」
8番グリッド/♯25「Honda Sofukai Suzuka Racing」
9番グリッド/♯37「BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM」
10番グリッド/♯2「EVA RT 01 Webike TRICKSTAR Kawasaki」

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