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exFAT非対応のGoogle Pixel 6シリーズで大容量ファイルを外付けストレージに保存する方法

文●平澤 寿康 編集●北村/ASCII

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 動画などの肥大化するデータの増大によって顕著化している、スマホの内蔵ストレージの容量不足を解消する手段として、外付けSSDやmicroSDカードなどのポータブルストレージの活用を2022年6月の記事で紹介した

 しかし、一部のスマホではこの手段をうまく活用できない場合がある。そのスマホとは、Googleの「Pixel」シリーズだ。そこで今回は、Pixel 6 Proで大容量ポータブルストレージを活用する方法を紹介しよう。

Google Pixel 6 Proで大容量ポータブルストレージを活用するにはコツがいる?

Pixelは「exFAT」に非対応のため
4GB以上の大容量ファイルを外付けストレージに保存できない

 前回の記事で紹介した時には、検証スマホとしてSamsungの「Galaxy S22 Ultra」を利用した。Galaxy S22 Ultraでは、容量1TBのポータブルSSD「T7 Shield」をはじめ、大容量外付けストレージをUSB Type-Cポートに直接接続するだけで認識し、問題なく利用が可能だった。

防塵、防水、耐落下性を備えたボディを採用する「Samsung Portable SSD T7 Shield」。リード最大1050MB/sec、ライト最大1000MB/secの高速なシーケンシャル性能を実現している

 しかし、冒頭で紹介しているように、Googleのスマホ「Pixel」シリーズはそうではない。実際に容量1TBのT7 Shieldを「Pixel 6 Pro」や「Pixel 5a 5G」などに接続してみると、「このSamsung製USBドライブは破損しています。」というメッセージが表示され、そのままでは利用できないのだ。

 なぜこういったことが起こるのか。それは、Pixelが「exFAT」というファイルシステムに対応していないからだ。

 T7 Shieldをはじめとして、ほとんどの大容量ポータブルストレージは、出荷段階でexFATファイルシステムでフォーマットして出荷されている。このexFATファイルシステムは、もともとはマイクロソフトが開発したものだが、Windowsはもちろんのこと、macOSなどでも標準でサポートされており、現在では大容量のポータブルストレージやSDカードなどで標準ファイルシステムとして広く利用されている。

 そういったこともあり、Androidスマホの多くはexFATファイルシステムに対応しており、exFATでフォーマットされた大容量ポータブルストレージを直接利用できるようになっている。しかし、Pixelシリーズは、最新のPixel 6シリーズも含め、exFATに対応していない。

 なぜPixelがexFATに対応していないのか、その理由は不明だ。ただ、2022年8月12日時点のAndroid バージョン12では非対応なのは間違いなく、そのままでは大容量ポータブルストレージを利用できないのが現状だ。

PixelシリーズはexFATに対応していないため、exFATでフォーマットされた容量1TBの「T7 Shield」を接続しても、「このSamsung製USBドライブは破損しています。」というメッセージが表示され、そのままでは利用できない

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