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20mmでF1.4は世界唯一です!

シグマが大口径・超絶描写で小型軽量なフルサイズ用レンズ「20mm F1.4」と「24mm F.14」を発表

2022年08月08日 21時30分更新

文● みやのプロ(@E_Minazou) 編集● ASCII

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 シグマは8月8日に、フルサイズミラーレスカメラ用の大口径単焦点・広角レンズを2本発表した。「20mm F1.4 DG DN|Art」と「24mm F1.4 DG DN|Art」で、ともに一眼レフ用に比べて小型・軽量化を実現している。

左が」「20mm F1.4 DG DN|Art」、右が「24mm F1.4 DG DN|Art」をSIGMA fpに装着したところ

 これによって、「SIGMA DG DN Art F1.4」シリーズのラインアップは既存の35mmと85mmを含めで4本が揃うことになる。

 シグマ、パナソニック、ライカのLマウント用とソニーEマウント用で、価格は20mmF1.4が15万2900円、24mmF1.4が13万2000円で、ともに8月26日発売となる。

フルサイズ最高の明るさ
SIGMA 20mm F1.4 DG DN|Art

 シグマだけが持つ開放F1.4という明るい20mmレンズで、星景写真に多用されるのだが、もちろん、風景もスナップも乗り物撮りにも最高画質ということになる。

 サイズは、最大径87.8×長さ111.2ミリで重量は635グラム。同社の一眼レフ用「20mm F1.4 DG HSM | Art」は90.7×129.8ミリで950グラムだったので300グラム以上軽量となっている。ちなみに、フルサイズの20mmレンズはソニーでは「FE20mm F1.8 G」、ニコンでは「Z 20mm F1.8」で、F1.4はない。

 レンズ構成は15群17枚で、SLDガラス2枚、非球面レンズ3枚を採用することで諸収差を補正、開放F値1.4での撮影から高い点像再現性を達成し、画面中央から周辺まで像が流れずクリアで高い均一性を発揮する。特に、SIGMA最大級の大型両面非球面レンズによりサジタルコマフレアと像面湾曲を徹底的に抑えこむことで、超広角20mmの画角を最大限に活かしながら画面の隅々まで小さな星を一点一点描き出す。

赤線が両面非球面レンズで、青がSLDガラス

 また、これまで困難であった大口径超広角レンズへのフロントフィルター装着を可能にしたうえ、リアフィルターホルダーを標準装備しており、フロントフィルターとリアフィルターを撮影シーンに合わせて使い分けたり、併用したりすることも可能。

 初搭載の新機能である「MFLスイッチ」(マニュアルフォーカスロック)により、不意にフォーカスリングに触れてもピントの位置がずれることが予防される。

 また、レンズ鏡筒部には、夜間の星景撮影での気温低下時に、レンズ内部に結露が発生するのを防ぐレンズヒーターを適切に装着するための「レンズヒーターリテーナー」を採用。レンズ鏡筒に巻きつけるレンズヒーターがレンズ前面に飛び出して、画面周辺にケラレが発生することを防ぐ。

 絞りリングはクリックとノンクリックをスイッチで切り換え可能で、動画撮影時にはノンクリックで滑らかな明るさ変更が可能となる。

フォーカスモード切換、AFロック、MFロック、絞りリングクリック、絞りロックと、5つのスイッチを搭載する。

 画角は94.5°、絞り羽根は11枚(円形絞 り)、最小絞りはF16、最短撮影距離は23cmで撮影倍率は1対6.1、フィルターサイズは82mm。

大口径で520グラムを実現
SIGMA 24mm F1.4 DG DN|Art

 レンズ構成は14群17枚で、FLDガラス2枚、SLDガラス1枚、非球面レンズ4枚を採用、諸収差を徹底的に補正し、サジタルコマフレアの抑制に注力し、点像再現性も向上。画面周辺部での二線ボケを抑えるとともに、徹底したフレア・ゴースト対策、スーパーマルチレイヤーコートとナノポーラスコーティング(NPC)が、開放付近で特に高い逆光性能に貢献する。

 標準ズームのワイド端に多い24mmという親しみやすい画角で、星や夜景、室内はもちろん、収差の少なさを最大限に活かした建築や風景まで、あらゆる場面に対応。Art F1.4のラインアップでも汎用性の高いレンズである。

こちらもフォーカスモード切換、AFロック、MFロック、絞りリングクリック、絞りロックと、5つのスイッチを搭載

 サイズは75.7×95.5ミリで重量は520グラム、画角は84.1°、絞り羽根は11枚(円形絞り)で、最小絞りはF16、最短撮影距離は25cmで撮影倍率は1対7.1、フィルターサイズは72mmである。

 ライバルはソニーの「FE24mm F1.4 GM」で、やはり小型軽量がウリだが、シグマは標準価格で8万円以上お求めやすいのと、もちろん、Lマウントで使えるのは大きな魅力である。ちなみにキヤノンは「RF24mm F1.8 MACRO IS STM」、パナソニックは「S 24mm F1.8」で、F1.4はない。

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