過去、このコラムでは多くの情報管理のためのアイテムをご紹介してきた。今回はそれらを構成する中でもITやクラウドとは無縁だった昭和の「京大式カード」から、スマホやネットワークが前提となる令和の数多くのデバイスなどを含め、一度整理してみたい。
そして国内ではまだまだ普及にはいたっていない「INDEXカード」と呼ばれるコンパクトな海外製のコンパクトなカードを活用し、クラウドデータ管理と共有をいち早く実現した「Cloud Cards(クラウドカード)」と呼ばれる西洋風京大式カードの使い勝手も簡単にご紹介したい。
単票式だから順序を変更したり並列比較も可能
考える人には最適なツールだ
一概に「クラウド型情報管理」と言っても、人によってその理解は少しずつ異なる。当コラムでは、「紙のメモやノートブックに記述した文書やデータ、イラストなどとスマホを代表とする電子デバイス上で作成したデータの両方を同じクラウド上で保管・管理運用し、目的に応じて個人のデバイス間やグループで共有すること」をその定義としたい。
この四半世紀、パソコンの社会への浸透に続きスマホの急激な普及拡大により、ネットワーク技術とカメラ性能は大いに進化した。またコロナ禍によるリモートワークの必要性は、情報共有のあり方とその実現技術を急激に大きく進化させた。
個人が情報を創り発信し共有するために従来のアナログ系の紙やメモ以外にも、バタフライボードやBoogie board、手書きタブレット、Rocketbookなど、アプリを介してクラウドと直結するデジタルメモ製品がある。従来はクラウド保存や共有化が難しかった普通のメモ書きや手書きのレポートも、DropboxやOneDriveのスキャン機能やカメラ機能を活用すれば簡単にデジタル化し、クラウドデータ化が可能だ。
なかでも、はなから人が作成した手書きデータをクラウド化することが目的のRocketbookアプリを利用する数多くのデバイス(スマートノートやホワイトボード用のビーコンなど)は、難しいことを何も考えることなく専用アプリである「Rocketbook」をスマホやタブレットに導入し、ただ筆記した面を撮影スキャンするだけで完結する。
今回ご紹介するクラウドカードも同じくスマホに導入したRocketbookアプリを活用して、カード上にフリクションペンで記述したテキストやイラストをカメラ機能で撮影スキャンし、任意のクラウドストレージにアップロードしてデータの共有化を簡単に実現する仕組みだ。
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